「フェイスウォッシュ・ネクロマンシー」栗原知子著

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「フェイスウォッシュ・ネクロマンシー」栗原知子著

 中学生の息子が不登校になってから、「私」はやたらと掃除ばかりしている。指の皮膚がぼろぼろになったのでハンドクリームを買いにいくと、店員がスキンケア用の洗顔料で洗ってくれた。きれいになった手を見て祖母を思い出し、思わず「おばあちゃん!」と叫んでしまった。祖母は私が大学に入学した年に亡くなったのだ。帰路、後をついてくる影に気がつき、振り向くと着物姿の祖母がいる。だが、ほかの人には見えないらしい。祖母は私が手を洗って美容液を塗ると現れるらしい。祖母がいると不思議と心が落ち着いた。

 家庭やパート先で小さな悩みを抱える主婦を癒やしてくれる祖母の霊の物語。 (筑摩書房 1760円)

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