著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

シリーズ「占領下の日本社会」(94)天皇巡幸秘話…太平洋戦争が残した傷痕に衝撃を受けていた昭和天皇

公開日: 更新日:
砂川駅からお召し列車で旭川駅に到着した昭和天皇、香淳皇后(1954=昭和29=年8月11日、北海道旭川市=駅名は当時のあさひかわ)/(C)共同通信社

 昭和天皇がとにかく全国巡幸にこだわったのは、太平洋戦争が自らの想像を超えて国民に多大な犠牲を背負わせたことへの、負い目があったからではないか。巡幸の細部について当時の新聞記事などで確かめていくと、戦争被害者の前に立った天皇が感情をあらわにする場面も多かったようだ。実際に天皇は後… 

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