「いだてん」はオワコン NHK早くも「麒麟が来る」必勝態勢

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長谷川博己も気合十分

 上層部がNHK大河の高視聴率にこだわる理由は、まもなく実施される地上波番組のネット同時配信も関係している。

「1本1億5000万円以上の制作費をかけているにもかかわらず、民放のお昼の再放送番組より視聴率が低いわけです。まさに番組の意義が問われているんですよ。そうした状況下、NHKは民放の反発を押し切って高額な設備を投じて同時配信を実施する。大河のような看板番組が低視聴率だとやはり格好がつきません」(業界関係者)

 いやが上にも「麒麟」に対する期待感が高まっているようだが、NHK局内外の前評判は上々だ。

「主役の明智光秀に、朝ドラ『まんぷく』でヒロインの夫役を好演し、俳優として脂が乗ってきた長谷川博己が抜擢された。また光秀に討たれる織田信長を染谷将太、信長の正室・濃姫を沢尻エリカ、光秀の主君である斎藤道三を本木雅弘、道三の嫡男・斎藤義龍を伊藤英明、光秀の母・牧を石川さゆり、そして農民役でナインティナイン岡村隆史らも出演する。ネット評も『麒麟』に対する期待感は断トツなんです。『いだてん』の出来があまりに悪かったことが幸いして、『麒麟』の評判はうなぎ上りです」(NHKマーケティング関係者)

 17日には、NHKで出演者発表会見が行われ、長谷川は「チーム一丸となって頑張りたい」と抱負を語った。長谷川の気合は並々ならぬものがあるという。

「局幹部とドラマのスタッフとの食事会で珍しく酔った長谷川が“『いだてん』の敵は拙者、明智が取ってご覧にいれましょう”とリップサービスしたという話です。そもそも、長谷川は普段は寡黙な役者で決して軽口などたたかないんです。そんな彼が珍しく笑いを取った。今は亡き、明智が長谷川に憑依したのか、と」(制作会社幹部)

 長谷川光秀は、NHKの期待に応えることができるか。

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