著者のコラム一覧
城下尊之芸能ジャーナリスト

1956年1月23日、福岡県北九州市生まれ。立教大学法学部卒。元サンケイスポーツ記者。82年、「モーニングジャンボ 奥様8時半です」(TBS)の芸能デスクとなり、芸能リポーターに転身。現在は「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ)、「朝生ワイド す・またん」(読売テレビ)、「バイキング」(フジテレビ)に出演中。

カップ麺を手に持ち取材に応じた梅宮辰夫さんのおおらかさ

公開日: 更新日:

 ある時も自宅で張り込んでいたら、梅宮さん本人が車を運転して帰ってきて、取材に応じてくれた。その最後、「きょう手術を受けてきたんだよ。直腸にポリープがいくつもできて、内視鏡手術で取ってきた」と言って笑った。小さいポリープなら日帰りも可能だが、基本的には入院が必要である。僕は申し訳なくて、「早く中へ入ってお休みください」と伝えたが、梅宮さんは「ポリープができやすい体質で、もう慣れっこだよ」と再び笑い飛ばした。

 またある時は、インターホン越しに本人が答えたのだが、「テレビだから顔を出してください」と言うと、本当に出てきた。その手にはカップ麺があった。「食べ始めたところなんだよ」と言うので、食べてからでいいので待つと伝えたが、「いやあ、いいよ」とカップ麺をすすりながら話をしてくれた。ザックバランで、いつも堂々と逃げない。すごい人だった。

■自分のことより人のこと

 亡くなった松方弘樹さんとは兄弟のような関係だった。3年ほど前、松方さんが長く入院していた時、自らも闘病中であったにもかかわらず、40年愛用していた弁当箱に早朝4時から作った料理を詰め込んで病院に見舞いに行っていた。40年間、現役でがんばっている弁当箱。そこに“おまえさんもがんばれ”というメッセージを込め、「たくさん食べてくれ」と言っていたそうだ。

 この兄弟は釣り番組の海外ロケに何度も一緒に行っていて、梅宮さんの手料理を食べて仕事を乗り切っていた松方さんには、何よりのお見舞いだった。自分のことより、人のことを心配する梅宮さんだった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景