木村拓哉は事務所がスターにしてくれたという意識から残留

公開日: 更新日:

「何か秀でたものがあるわけでもない僕をここまで押し上げていただいたのは会社以外の何物でもない」

 中居正広が退所会見で述べた言葉である。

 中居に限らず「本当に全てを与えられていた」【※1】と感じて、恩返しのために後進育成に舵を切った滝沢秀明など“何者でもない自分を何者かにしてくれた”という感謝は、ジャニーズ事務所のタレントに共通するものである。

 選抜の基準を「やる気があって人間的に素晴らしければ誰でもいい」と語り【※2】原石の少年たちをスターにしてしまう故ジャニー喜多川氏は、さながら経営の神様・ドラッカーの「組織の目的とは凡人をして非凡なことを行わせることにある」という言葉を体現しているかのようにも思える。

 しかし、そんなジャニーズ事務所の中でも“生まれながらのスター”の印象が強いのが木村拓哉だ。90年代に“キムタク”と呼ばれ、一世を風靡したたたずまいや「自分をつくってるのは自分」「自分が自分の生産者」【※3】といった“キムタクらしい”発言からは「ジャニーズ事務所のおかげ」といった雰囲気は感じにくいかもしれない。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  4. 4

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  5. 5

    2025年は邦画の当たり年 主演クラスの俳優が「脇役」に回ることが映画界に活気を与えている

  1. 6

    真木よう子「第2子出産」祝福ムードに水を差す…中島裕翔「熱愛報道」の微妙すぎるタイミング

  2. 7

    M-1新王者「たくろう」がネタにした出身大学が注目度爆上がりのワケ…寛容でユーモラスな学長に著名な卒業生ズラリ

  3. 8

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  4. 9

    高市政権の積極財政は「無責任な放漫財政」過去最大122兆円予算案も長期金利上昇で国債利払い爆増

  5. 10

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手