木村拓哉は事務所がスターにしてくれたという意識から残留

公開日: 更新日:

 ただそれも、世間の求めるイメージに合わせた部分があるだろう。映画監督・三池崇史の「24時間“木村拓哉”なんですよ」【※4】という発言が象徴するように、木村はなかなか自身の胸中や過程をさらさない。拙著「ジャニーズは努力が9割」を編む中でも、木村拓哉の章だけは、木村自身ではなく、鈴木おさむの「木村拓哉って何でもできちゃうよねって言う人は多いけど、何でもできちゃうように、彼は頑張っているんですよね。木村拓哉はまさに“努力”の人」【※5】といった周囲が木村を語る言葉を中心に構成している。

 約30年分の過去の発言を遡っても「こんなに頑張りました」といった類いの発言は、ほぼ皆無。自身も「(努力は)人に誇示する必要はない」【※6】と言う通り、“主張しない美学”を持った人なのだ。

 だからこそ誤解もされやすいが、もちろん木村は頑張らない人でも、孤高の人でもない。

「僕は『がんばる』っていう言葉の語源があまり好きじゃないんですよ。『“我”を張る』っていうことなので。そうじゃなくて、もっと周りの人たちを信頼しながら、仕事を楽しめる要素を見つけることが大事なんじゃないかな」【※7】と語る木村は、実は自分を過大評価せず、信じられる仲間を見つけることで仕事に邁進していくタイプ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    山崎まさよし、新しい学校のリーダーズ…“公演ドタキャン”が続く背景に「世間の目」の変化

  2. 2

    ポンコツ自民のシンボル! お騒がせ女性議員3人衆が“炎上爆弾”連発…「貧すれば鈍す」の末期ぶりが露呈

  3. 3

    ラウールが通う“試験ナシ”でも超ハイレベルな早稲田大の人間科学部eスクールとは?

  4. 4

    山崎まさよし公演ドタキャンで猛批判 それでもまだ“沢田研二の域”には達していない

  5. 5

    Snow Man目黒蓮と佐久間大介が学んだ城西国際大メディア学部 タレントもセカンドキャリアを考える時代に

  1. 6

    田村亮さんが高知で釣り上げた80センチ台の幻の魚「アカメ」赤く光る目に睨まれ体が震えた

  2. 7

    クマが各地で大暴れ、旅ロケ番組がてんてこ舞い…「ポツンと一軒家」も現場はピリピリ

  3. 8

    草間リチャード敬太“全裸騒動”にくすぶる「ハメられた」説…「狙った位置から撮影」「通報が早い」と疑問視する意見広がる

  4. 9

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」

  5. 10

    国民・玉木雄一郎代表の“不倫相手”元グラドルがSNS凍結? 観光大使を委嘱する行政担当者が「現在地」を答えた

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    山崎まさよし、新しい学校のリーダーズ…“公演ドタキャン”が続く背景に「世間の目」の変化

  2. 2

    ドラフト目玉投手・石垣元気はメジャーから好条件オファー届かず…第1希望は「日本ハム経由で米挑戦」

  3. 3

    ソフトバンクに激震!メジャー再挑戦狙うFA有原航平を「巨人が獲得に乗り出す」の怪情報

  4. 4

    米価暴落の兆し…すでに「コメ余り」シフトで今度こそ生産者にトドメ

  5. 5

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  1. 6

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 7

    大富豪の妻と離婚でファン離れ? イケメン既婚者俳優ディーン・フジオカの気になる今後

  3. 8

    自民×維新は連立早々に“成田離婚”も? 政策も理念も、「政治とカネ」に対する意識も、政治姿勢もバラバラ

  4. 9

    山崎まさよし公演ドタキャンで猛批判 それでもまだ“沢田研二の域”には達していない

  5. 10

    首相補佐官に就く遠藤敬氏に世間は「Who?」…維新の国対委員長が連立政権「キーマン」のワケ