弟子に対しても対抗心…落語家は大人げないほど負けず嫌い

公開日: 更新日:

「鈴本の10日間、僕は毎日ネタを変えました。すると、師匠も張り合うように変える。末広亭の5日目まで15席ずつ演じた後、師匠に、『そろそろやめましょうよ』と言ったら、『もうギブアップか』と笑って、『俺は50日間、毎回変えるつもりだった』と言う。当時から師匠は持ちネタが100席超えてましたから、50席くらいじゃ驚かないんです」

 落語家は弟子に対しても対抗心を燃やすものだ。それがなければ、芸が停滞してしまう。私が顧問を務めた立川流家元、立川談志も、志の輔や談春と共演する際、大人げないほど張り合った。

「そう。大人げないほど負けず嫌いなのが落語家なんですよね。ネタ数が多い師匠を見習ったおかげで、僕もネタが増えて、出し物で苦労したことがない」

 寄席での披露興行が終わると、全国のホールで興行を催した。その結果として、一之輔を見に来た多くの落語ファンが、一朝の芸に魅せられファンになったという。

「ずいぶんお客を取られました(笑い)。でも、師匠の凄さに気付いてくれたのはうれしいですね」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  2. 2

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 3

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  4. 4

    長澤まさみの身長は本当に公称の「169センチ」か? 映画「海街diary」の写真で検証

  5. 5

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  1. 6

    樹木希林に不倫を暴露された久世光彦

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希またも“自己中発言”で捕手批判? 露呈した「人間性の問題」は制球難より深刻

  3. 8

    自転車の「ハンドサイン」が片手運転ではとSNSで物議…4月1日適用「青切符」では反則金5000円

  4. 9

    【独自】急死の中山美穂さん“育ての親”が今朝明かしたデビュー秘話…「両親に立派な家を建ててあげたい!」

  5. 10

    柳楽優弥「九条の大罪」23歳新人が大バズり! 配信ドラマに才能流出→地上波テレビの“終わりの始まり”