高橋里華さん 元CMクイーンの壮絶介護「悲観していない」

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 親の介護は誰もが逃れられない現実だが、高橋さんが家族の介護と向き合ったのは、その10年前に遡る。

「まず、埼玉県の実家の祖母が糖尿病で倒れ、片道1時間半から2時間ほどかけて通うようになったんです」

 母と妹は揃って介護ヘルパーの仕事で多忙なため、高橋さんが主な介護者に。祖母が入院するや、一人残された祖父に翌年、大腸がんが発覚。1年後に亡くなったが、高齢者うつにより自殺を図ったこともあったという。

 そんな中、06年に34歳で結婚。祖母の介護は続け、10年に長女を出産。翌年、東日本大震災をきっかけに、東京に住んでいた義父母との同居がスタートした。

「それはそれは大変でした。ジイジは潔癖、バアバは年中着物姿でいる古風なタイプで料理が上手。あまりのプレッシャーのため、同居から1年後、2週間ほど長女と一緒に実家に帰ったこともありました」

 実家から戻ると我を張らず、歩み寄ることにした。

「ジイジから掃除、バアバには出汁の取り方から愛媛の郷土料理まで手取り足取り……。そうしたら、実の娘のように接してくれるようになったんです」

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