野口五郎に先見の明 動画配信でミュージシャンの救世主に

公開日: 更新日:

 新ご三家のひとり、野口五郎(64)がまたぞろ音楽シーンで話題を集めている。

 ことしデビュー50周年。時事通信のインタビューに「まだまだ進化していると自分に都合よく考えています。たくさんの夢を残して、道半ば、志半ばで人生を終えるのもいいのかなと。そういう思いがあるから、前向きに歌える。『どう生きるか』より『どう終えるか』を考えるようになりました」などと語り、新曲「光の道」やメモリアルアルバムなど精力的に活動しているが、それだけじゃない。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、舞台やお笑いライブなどと同様、公演活動の大幅な制限を余儀なくされているミュージシャンたち。そんな彼らに野口の考案した「テイクアウトライブ」という配信方法が重宝され、救世主のようになっているのである。

「たとえば先月下旬、渋谷オーチャードホールでコンサートを開いた歌手加藤登紀子さん。観客動員1000人規模の大型公演の先陣を切っての開催でしたが、それでもキャパ2150人のホールの半分も埋まらない。採算は取れないであろうところ、補填したのが『テイクアウトライブ』でした。いま注目のオンラインライブに実に12年も前(2008年)に目をつけ、『ライブの持ち帰り』をコンセプトに野口さんがつくりあげていた有料配信サービスです(11年に特許取得)。すでにドリカムの全国ツアーで採用されて1万枚以上を売り上げるヒットとなっていましたけど、コロナによって、引く手あまたの状況なのです」(音楽プロデューサー)

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」