「アンサング・シンデレラ」で石原さとみが抱えるハンディ

公開日: 更新日:

 医療従事者に対する視聴者の意識も、“コロナ前”とは大きく違ってきている。テレビコラムニストの亀井徳明氏は「番組の裏話的な事情は視聴者には関係ないでしょうが、ネット上の書き込みを見ていると気になることがあります」と、こう続ける。

「医療従事者以外の誰でも、患者として“医療”の現場に触れることはあるわけです。だから医療ドラマのリアリティーの有無は、それぞれが感じて意見できる。従来はその中で、ドラマというフィクションを楽しんでいたのが、最近は“あり得ない”というだけで批判する視聴者が増えているように感じます」

「アンサング――」は初回を見る限り、薬剤師を下に見る医者がいて、インスリン注射の加減を自分で変えてしまう患者がいる。そしてヒロインは、患者に思い入れが強過ぎて勝手な行動に出る。

「2016年放送の連ドラ『地味にスゴイ!』で石原さんが演じた“校閲”という職業は、業界の人間ならよく知っていますが、一般的にはマイナー。だから、実際にはあり得ないファンタジーも許容されたのでしょうが、今回の“薬剤師”は誰もがイメージできる職種です。ましてコロナ禍で“新しい日常”になり、医療従事者に対する思いも以前とは変わってきている。だからこそ見る目が厳しくなってしまうんでしょう」(亀井徳明氏)

 近年、視聴率で苦戦しているフジ“木10”。それに加えた数々の新たなハンディを、石原は覆すことができるか。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲