井筒和幸
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井筒和幸映画監督

1952年12月13日、奈良県出身。県立奈良高校在学中から映画製作を始める。75年にピンク映画で監督デビューを果たし、「岸和田少年愚連隊」(96年)と「パッチギ!」(04年)では「ブルーリボン最優秀作品賞」を受賞。歯に衣着せぬ物言いがバラエティ番組でも人気を博し、現在は週刊誌やラジオでご意見番としても活躍中。

2度とないコロナ盆休み 無用に動かなくていいんじゃないか

公開日: 更新日:

 もう帰れと思ったが、「じゃ、日本はどこの国と戦争したか知ってるか?」と問うと、「えー韓国ですか?」と。日本の芸能界の端にいる若者がここまでモノやコトを知らないとは、ひっくり返った。日本は紛れもなく最悪な後進国だ。インスタはアップできても、しょせん幼児の国なのだ。

 1951年、占領軍のマッカーサーは上院軍事・外交委員会で、「科学、宗教、文化で見るとアングロサクソンが45歳だとしたらドイツ人は同年齢でも、日本人はまだまだ小学生の段階で、12歳だ」と報告した。原爆を落とした後でこんな分析までしていた。終戦直前の当時、アメリカの大統領トルーマンも、7月16日の本土での史上初の核分裂実験に立ち会って自分の目でおぞましい爆発を体感したわけでもなく、ただ成功を知っただけ。そして、軍部に促されるまま、原爆投下を許したのだ。

 このお盆は無用に動かなくていいんじゃないかな。金を使うなら、おいしいものを家で作って食べて過ごしたらどうだ。2度とないコロナ盆休みなんだし、2度とない冬休みを迎えないために、今こそ知恵を出して生きるチャンスだ。何より、あのアイドルくずれ女子も出歩かないで別のことをして欲しいよ。広島と長崎に行くのは来年でいいから。

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