高市首相の“悲願”「消費税減税」は迷走状態…歴史的円安と値上げラッシュで効果は「相殺」される

公開日: 更新日:

 大谷翔平の自己最速タイの球速163.7キロに迫る勢いだ。球速は上がるに越したことはないが、悲しいかな、円安も止まらなくなってきた。30日の為替市場では一時、1ドル=162円台半ばを記録。大谷の火の玉ストレートよろしく、39年半ぶりの円安水準に達した。円安・インフレ圧力を拭わない限り、高市首相の「悲願」も効果薄だ。

「私自身の悲願」──。高市首相が衆院解散を表明した今年1月の会見で、こうブチ上げた「飲食料品の消費税ゼロ」は迷走状態のただ中にある。「レジ改修に時間がかかる」との理由から今年度中の税率ゼロの見通しが立たない中、超党派の「国民会議」で自民党の小野寺議長が示した、食料品の消費税率を来年4月から2年間1%とする案は総スカン状態。結局、自民が目指した6月中の中間取りまとめは見送られた。

 悲願達成に程遠い状況なうえ、円の価値を世界最弱にまで貶めた高市政権下では、わずか2年限定の消費税減税の恩恵は期待できない。毎年のように値上げラッシュが続いているからだ。

 帝国データバンクが30日公表した「食品主要195社 価格改定動向調査」によれば、7月の値上げ予定は前年比2割増の2566品目。年間では2年連続で2万品目を超える見通しだ。ABC経済研究所代表エコノミストの熊野英生氏が言う。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • トピックスのアクセスランキング

  1. 1

    289億円負債で経営破綻した絆ホールディングスと政界の“不可解なキズナ”を福祉関係者が注視

  2. 2

    止まらない長期金利上昇に高市政権ビビり…「骨太の方針」原案発表から数日で慌てて修正の前代未聞

  3. 3

    経済オンチ高市政権の呆れた居直り…「骨太の方針2026」で堂々“円安インフレ容認宣言”盛り込む

  4. 4

    高市首相と片山財務相が「1ドル=162円」突破で足並み乱れ…2人が“微妙な関係”に陥った裏側

  5. 5

    ラーメン店&焼き肉店の倒産が過去最多…厳しい円安と物価高だけじゃない「意外な影響」とは

  1. 6

    家族連れ、夫婦、出張…新幹線代をケチって自由席へ「指定席代」は節約すべき対象?

  2. 7

    民間在庫量が過去最多、強まる先安感にコメ業界複雑…消費者安堵の裏で生産者が大量離農の恐れ

  3. 8

    円安は止まらず、ドルベースの日経平均株価は下落…海外勢の利益確定売りは今後も続く

  4. 9

    補正予算3兆円は全額赤字国債、財政悪化懸念に高市・片山コンビが“安心感”強調も…マーケットの不信感は募るばかり

  5. 10

    ヨドバシが駅直結の東口で開業 池袋家電戦争で問われるビックとヤマダの戦略

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    戸郷が離脱、則本メッタ打ちで巨人が緊急補強へ…候補に挙がる「オリックス投手」の名前

  2. 2

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  3. 3

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  4. 4

    孤立深まる高市首相…国会10日ぶり正常化でも続く“包囲網” 与党内からも反発の声噴出の自業自得

  5. 5

    ベネズエラの剛腕マチャドが今オフ、オリックスとの契約満了で日米争奪戦に発展か

  1. 6

    小池栄子が一番の被害者? 佐藤二朗“ハラスメント騒動”に足引っ張られた「さよならノワール」の評価は上々

  2. 7

    高市首相が衆院集中審議に“出たくない”とブー垂れ…身内の自民国対「もう疲れ果てた…」ヘトヘトのお気の毒

  3. 8

    山田涼介が「令和最強アイドル」と評されるワケ…主演ドラマ「一次元の挿し木」は玉森裕太を三歩リード

  4. 9

    白井球審への“侮辱行為”で退場した一部始終「何やおまえ、いい加減にしろよ!おまえも未熟なんだから…」

  5. 10

    沈黙貫く橋本愛vs佐藤二朗「週刊新潮」で反論の泥沼化…SNS連投で"自滅"を心配する声も