「路傍の花」岡本さとる著
「路傍の花」岡本さとる著
南町奉行所定町廻り同心・春野風太郎は、儒医の楽庵から患者・紋兵衛の噂話を聞く。本八丁堀で書画骨董屋を営む紋兵衛は気うつを患っていたが、久しぶりに会うと見違えるように元気になっていたという。聞くと、隠居した薬種問屋の元主・団右衛門と知り合い、月3両の手当で毎日、彼の将棋の相手をしているという。その間、店は団右衛門の奉公人の利助が勤めてくれるらしい。将棋好きの上に、店がはやらず、畳もうかとさえ考えていた紋兵衛にとっては願ってもない話で、今は毎日、団右衛門の隠宅に通っているらしい。
興味を持った風太郎が見回りのついでに紋兵衛の書画骨董屋をのぞくと、利助が出てきた。その顔に見覚えがあるのだが、誰だったか思い出せない。
人気時代人情シリーズ「春風捕物帖」第4弾。 (光文社 814円)


















