著者のコラム一覧
井筒和幸映画監督

1952年12月13日、奈良県出身。県立奈良高校在学中から映画製作を始める。75年にピンク映画で監督デビューを果たし、「岸和田少年愚連隊」(96年)と「パッチギ!」(04年)では「ブルーリボン最優秀作品賞」を受賞。歯に衣着せぬ物言いがバラエティ番組でも人気を博し、現在は週刊誌やラジオでご意見番としても活躍中。

患者の安楽死を手伝う「殺人医師」恐ろしく理解不能な奴ら

公開日: 更新日:

 いやー、恐怖だ。非情がまかり通っている。何が彼女とはツイッターで知り合っただと? 何が安楽死サイトだ。何が嘱託殺人だ。ALS患者に頼まれたから薬殺したという狂った医師2人。こいつらのドタマの中はどうしてここまで壊れていたんだろうか。

 1人は厚労省の医療技官を辞めてから仙台の病院の勤務医だった42歳。悪党、いや悪魔だ。もう1人もSNSかサイトでつながっていた東京のくそったれ医者だ。難病患者を苦痛からの解放だと安楽死の幇助をし、先に130万円の報酬を振り込ませていたとは言語道断だ。これこそ人の苦しみにつけこんでというやつだ。ツイッターというSNS、こんなものはなくなってしまえと思う。こんな非情な社会にいたくない。

 この悪魔どもの匿名ブログにも絶句して気がめいった。「日々生きてることすら苦痛だという方には、一服盛るなり注射を一発してあげて、楽になってもらえばいい」と書いていたり、「扱いに困った高齢者を『枯らす』技術 誰も教えなかった、病院での枯らし方」という電子本まで書いて平然としてやがった。

 仮にも国家試験を経て医師免許を持った人間だろ。いつから高齢者の扱いに困って“枯らせよう”などと考えるようになったんだか。こんなくそったれの悪徳医が日本中に他にもうようよいるように思えてきて、身震いがした。安楽死を手伝う殺し屋。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 4

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  5. 5

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  1. 6

    巨人が助っ人左腕ケイ争奪戦に殴り込み…メジャー含む“四つ巴”のマネーゲーム勃発へ

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    支持率8割超でも選挙に勝てない「高市バブル」の落とし穴…保守王国の首長選で大差ボロ負けの異常事態

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝