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城下尊之芸能ジャーナリスト

1956年1月23日、福岡県北九州市生まれ。立教大学法学部卒。元サンケイスポーツ記者。82年、「モーニングジャンボ 奥様8時半です」(TBS)の芸能デスクとなり、芸能リポーターに転身。現在は「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ)、「朝生ワイド す・またん」(読売テレビ)、「バイキング」(フジテレビ)に出演中。

次はバナナマン日村勇紀?お笑い芸人が役者で成功する理由

公開日: 更新日:

 お笑いコンビ、バナナマン日村勇紀(48)が、NHK朝の連続テレビ小説「エール」に初出演した。日村は朝ドラのファンであり、念願の出演を果たしたということだ。役柄はラジオ番組の音響効果の担当者。かなり気合を入れて役作りをしたようで、いつもの日村とはまったく違う雰囲気をつくり上げていた。その中でもセリフ回しや動きはコミカルな印象を残し、“お笑いの人”であることは感じさせていた。

 放送の後、ネットでも「馴染んでいる」「演技うまい」という声が上がっている。かなり印象的だったと思える。

 僕はバナナマンとはバラエティー番組で複数回、一緒に仕事をしたことがある。バナナマンといると、安心感があったなあという記憶がある。ある番組で、「離婚回数が多い人」ということで僕が呼ばれていた。ちなみに僕は離婚4回で、番組的にはいろいろ経験しているだろうというわけだ。

 どんな修羅場があったかと問われ、「ちょっと視線を外した瞬間、テーブルの上の大きなガラス製の灰皿が投げられて頭に当たり、血が白壁に飛び散った」と話していたところ、これだけではオチとして足りないと判断したのだろう。バナナマンの相棒で、今や名司会者の設楽統(47)が話に割って入り、「そりゃダメだよ。下手したら殺人事件」と日村とやりとりしながら大きな笑いに変えてくれた。どんな番組でも目立ち過ぎず、それでいて共演者を立てながら存在感を増す。これはトークに対応するアドリブの力が特に高いからだ。若い芸人は爪痕を残そうという必死さが視聴者を疲れさせる時がある。

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