釜本邦茂さんは孫の指摘で判明…喉頭がんステージ1は放射線で声帯を温存
日本サッカー界最高のストライカー・釜本邦茂さんが亡くなりました。享年81。私は暁星小から暁星高校のはじめまでサッカー部でした。運動会よりサッカー大会が重要な校風で、1968年のメキシコ五輪はとてもよく覚えています。日本代表のエースとして3位決定戦で開催国メキシコから2ゴールを奪い、アジア勢初となる銅メダルに貢献。センターフォワードとして素晴らしい活躍でした。
サッカー史に名を残すレジェンドを取り上げるのは生前、のどのがんを患い、放射線治療で克服されているからです。日刊ゲンダイが報じた本人の連載によれば、70歳になったばかりのころ、孫娘に「ジイジの声、何だかおかしいんとちゃう? いつもと違うよ」と2度指摘されたそうで、その間、声はかすれたままで、細くて不明瞭だったことから受診した結果、口腔白板症と診断され、「咽喉のポリープを取り除きましょう」と言われたそうです。その後、がんを告げられ、放射線で治療したといいます。
がんは末期まで症状を出さないことがほとんどですが、のどの喉頭がんで声帯にがんができると、早期から声がかすれやすく、早期発見につながりやすい傾向があります。喉頭がんが比較的ステージ1で発見されやすいのはそのためです。