ソフトB殊勲打放った牧原大成の入団秘話…父は“人数合わせ指名”に躊躇したスカウトを翻意させた
昨季の覇者が底力を見せつけた。
17日、息詰まる投手戦にケリをつけたのが、ソフトバンクの牧原大成(32)だ。
九回1死一、三塁の場面でロッテのリリーフ右腕、益田からサヨナラとなる右前打。ガッツポーズで二塁を回ると、一塁走者の中村に飛びつき、ベンチから駆け寄ったチームメートとハイタッチを交わした。
2010年ドラフト育成5位で入団。
当初、ソフトバンクのスカウトは指名するかどうか迷っていたという。
「球団は翌11年から三軍を発足させるため、ドラフトで育成選手を大量に指名する必要があった。とはいえ、スカウト陣は『プロで通用するかもわからない選手にまで声をかけて、その選手の人生を狂わせでもしたら……』と人数合わせの指名に躊躇。それでも牧原の父は、『どうか3年間だけでもいいから面倒を見てください。それでダメなら私が息子の就職の世話をします』と、スカウトを説得した」(球団OB)
そうした入団経緯もあって牧原は、同年育成4位の千賀(現メッツ)、同6位の甲斐(現巨人)と共に奮闘。