「国籍のゆらぎ、たしかなわたし」木下理仁編著

公開日: 更新日:

「国籍のゆらぎ、たしかなわたし」木下理仁編著

 フォトジャーナリストの安田菜津紀は、中学2年のときに父を亡くした。その後、海外渡航のためパスポートを申請しようとして、父が在日コリアンだったことを知り、父がルーツを隠そうとした理由を探る旅を続けている。

 韓国領事館で父の「除籍謄本」を確認したら、韓国には父の痕跡はなかった。国籍の変更手続きで、何か間違いがあったのかもしれない。父は事実上は「無国籍」状態だったので、安田が生まれた際に、日本国籍を取得するのに時間がかかった。朝鮮の人たちは、日本が朝鮮を植民地にすれば「日本人」にされ、戦争が終わると今度は「外国人」にされ、自分の意思とは関係なく国籍がころころ変わったのだ。

 ほかに、サヘル・ローズなど7人の体験をもとに「国籍」について考える。 (太郎次郎社エディタス2200円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  2. 2

    萩本欽一(11)ひとりぼっち寂しく貧乏飯を食べながら「先生も同級生もバカだな」と思うことにした

  3. 3

    嵐が去る前に思い出す…あの頃の「松本潤」と「大野智」

  4. 4

    あのちゃん追い風だった女優業に暗雲の炎上!「嫌いな芸能人」発言で反撃される痛恨

  5. 5

    視聴率の取れない枠にハマった和久田麻由子アナの不運 与えられているのは「誰でもできる役割」のみ

  1. 6

    医学部に進学した息子のために老後破産したエリートサラリーマンの懺悔

  2. 7

    初期ビートルズの代名詞のような2曲の、まるっきり新しかったポップさ、キュートさ、叫びっぷり

  3. 8

    混戦制した河本結の"自己中プレー"に中継解説者が苦言…人気女子プロに問われるモラルとマナー

  4. 9

    田中将大が楽天を去った本当の理由…退団から巨人移籍までに俺とした“3度の電話”の中身

  5. 10

    ますます劣化する高市官邸…ポテチパッケージ白黒変更を「カルビーの売名行為」と幹部暴言しSNS大炎上