著者のコラム一覧
児玉愛子韓国コラムニスト

韓流エンタメ誌、ガイドブックなどの企画、取材、執筆を行う韓国ウオッチャー。新聞や雑誌、Webサイトで韓国映画を紹介するほか、日韓関係についてのコラムを寄稿。Webマガジン「オトナの毎日」でイラストエッセー【毎日がエンタメ】を連載中。

文政権は「オナラをしておいて腹を立てる」のことわざ通り

公開日: 更新日:

 今年1月、新たに任命された秋美愛法相は尹氏の側近たちを次々と地方に左遷。これにより青瓦台(大統領府)の関与が疑われる大規模なファンド詐欺事件や蔚山市長選挙への介入といった疑惑は、捜査チームの解体でうやむやに。“検察改革”とは名ばかりで、政権中枢への捜査を嫌っての人事異動とみられる。

 こうした秋法相の強引な手法に国民の反発が強まった。

 秋法相と尹氏の戦いは今も続いており、文大統領は沈黙を守っている。今月の内閣改造では4人の閣僚を交代させたが、秋法相は留任となった。

 韓国には「オナラをしておいて腹を立てる」ということわざがある。自分で過ちを犯しておきながら、他人に腹を立てるという意味だ。

 そもそも疑惑だらけの政権が問題なのであって、誠実に政治活動をしていれば、ここまで激しく検察と対立する必要もないだろう。

 とはいえ、今年は日本でも検察人事への政治介入で安倍前政権が批判された。

“黒川検事総長”は実現せず、今になって「桜を見る会」の捜査が進んでいる。日本での報道は文大統領にとって他人事ではないのだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし