渡部建“汗だく100分”会見の刃は安倍・菅コンビにこそ振るえ

公開日: 更新日:

 前首相と現首相の会見時間を足しても、不倫謝罪会見に及ばないとは――。4日、安倍前首相は「桜を見る会」前夜祭の費用補填について釈明。菅首相は臨時国会の事実上の閉会を受け、就任以来約2カ月半ぶりに官邸内で会見を開いた。浮き彫りになったのは、権力とメディアのなれ合いだ。

 ◇  ◇  ◇

「報道について承知しているが、まだ何も聞いていない」

「桜を見る会」前夜祭の費用補填を巡り、東京地検特捜部からの任意聴取要請の有無について、こうスットボケた安倍前首相。捜査には「基本的に誠意をもって対応していく」と繰り返したが、質問には「お答えを控える」を連発するなど、記者への「誠意」はゼロだった。

 幹事社が報道各社へ質問を促した直後、安倍氏は「ありがとうございました」と一方的に会見を打ち切り。去り際に、「きちんと話すつもりはないのか」と問いかけられた瞬間、記者団に向き直って「私が背を向けた段階で言わないでいただきたい」と逆ギレ。「今、申し上げた通りです」と言い捨てて、開始から3分でドロンだ。

 言いたいことだけを言って立ち去るスタイルは「安倍政権の継承」を自任する菅首相にも受け継がれている。

 首相就任直後を最後に4日まで、質問込みの正式な会見を開いてこなかった。やっとの会見で「機会があるときにぶら下がり(取材)などでメッセージを発してきた」と強弁したが、実際は退邸時などに1~2分だけ有無を言わさずしゃべるだけ。4日も会見時間50分のうち冒頭18分を原稿のボー読みに費やした。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    「汽車を待つ君の横で時計を気にした駅」は一体どこなのか?

  2. 2

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 3

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  4. 4

    国分太一は人権救済求め「窮状」を訴えるが…5億円自宅に土地、推定年収2億円超の“勝ち組セレブ”ぶりも明らかに

  5. 5

    “裸の王様”と化した三谷幸喜…フジテレビが社運を懸けたドラマが大コケ危機

  1. 6

    人権救済を申し立てた国分太一を横目に…元TOKIOリーダー城島茂が始めていた“通販ビジネス”

  2. 7

    森下千里氏が「環境大臣政務官」に“スピード出世”! 今井絵理子氏、生稲晃子氏ら先輩タレント議員を脅かす議員内序列と評判

  3. 8

    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題

  4. 9

    菅田将暉「もしがく」不発の元凶はフジテレビの“保守路線”…豪華キャスト&主題歌も昭和感ゼロで逆効果

  5. 10

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  5. 5

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 8

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  4. 9

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

  5. 10

    沢口靖子も菅田将暉も大コケ不可避?フジテレビ秋ドラマ総崩れで局内戦々恐々…シニア狙いが外れた根深い事情