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児玉愛子韓国コラムニスト

韓流エンタメ誌、ガイドブックなどの企画、取材、執筆を行う韓国ウオッチャー。新聞や雑誌、Webサイトで韓国映画を紹介するほか、日韓関係についてのコラムを寄稿。Webマガジン「オトナの毎日」でイラストエッセー【毎日がエンタメ】を連載中。

文政権は「オナラをしておいて腹を立てる」のことわざ通り

公開日: 更新日:

 日本と韓国の今の政治情勢は似ている。与党がどれだけ国民を失望させても野党には期待できない。やりたい放題の与党に国民の怒りも限界に達している。

 今週、菅内閣の支持率が急降下したが、韓国も文在寅大統領の支持率が37・4%まで急落。不支持率は57・4%で過去最高だった。

 支持率低下の理由はいくつかあるが、特に注目されているのが尹錫悦検察総長(日本の検事総長)をめぐる問題だ。皮肉なことに、事態がこじれるほど尹氏の株が上昇。“次期大統領候補”にも名前が挙がっている。

 韓国の大統領が任期を終えた途端、何らかの罪に問われて投獄されるのは珍しい話ではない。それほど検察の力が大きく、文政権は“検察改革”と称して、検察の権限を縮小させようとしている。

■名ばかりの改革に対抗する検察総長が人気に

 尹氏といえば、朴槿恵前大統領を罷免に導いた立役者だ。文大統領は尹氏を検察総長に任命し、「生きている権力に不正があれば厳正に捜査せよ」と命じた。ところが尹氏は「組織には忠誠を尽くすが、人には忠誠を尽くさない」と過去に明言。実際、文大統領の後継者ともいわれた曺国前法相をめぐる疑惑を捜査し、文大統領は飼い犬に手を噛まれる形となった。

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