著者のコラム一覧
立岩陽一郎ジャーナリスト

NPOメディア「InFact」編集長、大阪芸大短期大学部教授。NHKでテヘラン特派員、社会部記者、国際放送局デスクなどを経て現職。日刊ゲンダイ本紙コラムを書籍化した「ファクトチェック・ニッポン 安倍政権の7年8カ月を風化させない真実」はじめ、「コロナの時代を生きるためのファクトチェック」「トランプ王国の素顔」「ファクトチェックとは何か」(共著)「NHK 日本的メディアの内幕」など著書多数。毎日放送「よんチャンTV」に出演中。

免許事業である放送が厳しい現状を乗り越える道は2つある

公開日: 更新日:

 3月12日、テレビ史に残る番組が21年余にわたる歴史に幕を下ろした。毎日放送の情報番組「ちちんぷいぷい」。関西では知らぬ人がいない伝説的な人気番組だった。

【写真】この記事の関連写真を見る(17枚)

 その翌13日、番組立ち上げ時のプロデューサーだった岡田公伸氏を送る会がオンラインで行われた。この岡田氏の死については以前にも触れたが、2020年4月に新型コロナで死亡。体調を崩してもPCR検査が受けられず、陽性が判明した2日後に亡くなるという状況だったことも既に書いた。

 しかし、長く番組の顔を務めた角淳一氏が送る会で憤ったのは、岡田氏の死ではなく、岡田氏と立ち上げた番組の「死」だった。「屈辱。許せない。根性があるなら毎日放送はやりなおしてほしい」と怒りをぶちまけた。

 もちろん、角氏も毎日放送の苦境は知っている。20年9月の中間決算で10億円を超える赤字。コロナの直撃を受けたとされるが、それだけではない。テレビそのものが厳しい状況にあることを反映している。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    国分太一との協議内容を“週刊誌にリーク”と言及…日本テレビ社長会見の波紋と、噴出した疑問の声

  5. 5

    衆院定数削減「1割」で自維合意のデタラメ…支持率“独り負け”で焦る維新は政局ごっこに躍起

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  5. 10

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較