おいでやす小田 奇跡のブレーク引き寄せた強運と糟糠の妻

公開日: 更新日:

 さらにトイレにはなぜかヌートリア(ネズミのような小型の哺乳類)まで出没したというが、当時から付き合っていた現在の妻(13年に結婚)は、そんなボロアパートに足しげく通っていた。

 小田の頭には、常に引退の2文字がよぎっていたというが、そんな小田に妻がかけた言葉を「金スマ」で披露している。

「いいんちゃう。何やってもいいと思うよ。やりたいことやってるだけで幸せじゃない」

 その後、ピン芸人に転身した小田は、ピン芸人ナンバーワンを決める「R-1ぐらんぷり」で5年連続ファイナリスト(16~20年大会)となった。しかし、ネタは評価され、劇場でも大ウケなのにブレークには至らなかった。

■運命の出会いが転機に

 そんな小田に転機が訪れたのは19年。大宮ラクーンよしもと劇場で行われた「大宮ツッコミ№1選手権」で、ピン芸人のこがけんと運命の出会いを果たした。

 ふたりは全く面識がなく、舞台上のクジ引きでたまたま小田がこがけんを引き当てたそうだが、こがけんの歌ネタに即興でツッコむとこれがバカ受け。そこで同じく売れずにくすぶっていたこがけんとユニットを組み、「M―1」を目指すことになった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  2. 2

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  5. 5

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  1. 6

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  2. 7

    レーダー照射問題で中国メディアが公開した音声データ「事前に海自に訓練通知」に広がる波紋

  3. 8

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  4. 9

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  5. 10

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」