著者のコラム一覧
吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<78>早貴被告は喪主の挨拶の「ひな型」をそのまま読み上げた

公開日: 更新日:

「喪主さんはどなたが?」

 葬儀屋さんのTさんが聞いた。30歳ぐらいの若い男性だが、懇切丁寧に通夜・葬儀のしきたりを教えてくれる。

 私は事件などの取材で全国の葬儀を見てきたが、地方地方によってしきたりは異なる。例えば東京は葬儀の後に火葬されるが、地方によっては火葬されてから葬儀のところもあるし、葬儀の時に自宅の周りを肉親らがグルグル歩く風習のところもある。

 また、葬儀が終わるまでは肉食をしないという風習も数多くの地域で残っているから、その土地のやり方を事前に知っておくのは大事なことだ。

「早貴ちゃん、キミが喪主でいいんだよな?」

「モシュってなんですか?」

 私が聞くと彼女はポカンとした顔を向けた。

「通夜・葬儀の代表者だよ。社長には子供がいないから戸籍上でも妻であるキミがなるのが一般的だと思うけど。列席した方々への挨拶も読み上げなければならないけど、いいかな?」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い