著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

濱田岳、浜野謙太、矢本悠馬…ずんぐりむっくり俳優は“素晴らしい武器”になる

公開日: 更新日:

 濱田岳に外れなし。ドラマの中身はもひとつでも、表情やしぐさを見ているだけで楽しめる。イケメン俳優は掃いて捨てるほどいるが、そういう輩とは一線を画す存在だ。そんな濱田の主演ドラマ「じゃない方の彼女」(テレビ東京系)。濱田演じる大学准教授が山下美月乃木坂46)演じる天然魔性系女子大生から言い寄られ、道ならぬ恋に突き進むのか否かという不倫を題材にしたコメディーだ。

 このドラマはテレ東から濱田へのご褒美ではないか。「釣りバカ日誌」の浜ちゃん、「フルーツ宅配便」の咲田、「きょうの猫村さん」のぼっちゃん、「シェフは名探偵」の高築とテレ東ドラマに貢献してきた濱田へのプレゼント、一度モテ役でもというわけだ。

 25日の第3話は朝目覚めたら隣には下着姿の彼女が……というよくあるパターンで始まったが、動揺し、トランクス姿で彼女の部屋をウロウロするさまや帰宅後、妻の前で挙動不審でオドオドするさまがもうおかしい。

 プロフィルによれば身長は160センチだが、このずんぐりむっくりした体形もチャームポイントになっている。いい意味でドラマにリアリティーをもたらしてくれる。親近感が湧き、物語がぐっと身近になるのだ。言うなれば、ずんぐりむっくり効果。この秋のドラマにもイケメンの隙を縫うようにずんぐり俳優たちが活躍し、いい働きをしている。重宝されるに決まってる。

ずんぐりスターの双璧をなす浜野謙太

 たとえば、原田知世が不思議系スナックのママになる「スナックキズツキ」(テレビ東京系)で酒の宅配業者を演じる浜野謙太など濱田と双璧をなす、ずんぐりスターだ。身長157センチと濱田よりさらに3センチ低い。眼鏡とムニーッとした笑顔に特徴がある。NHK朝ドラ「おかえりモネ」で登米の森林組合の課長役の人といえばわかる人も多いだろう。秋はもう一つ「ラジエーションハウスⅡ」(フジテレビ系)にも出演していて引っ張りだこだ。

 余談だが、濱田も浜野も妻がモデルというのは興味深い。濱田の妻・小泉深雪は身長179センチでその差19センチ、濱田が9歳年下。そういえば、同タイプの大先輩・小倉久寛も妻は元宝塚スターで10センチも高いというから、ずんぐりは高身長の女性にモテるようだ。

 他にも「SUPER RICH」(フジ系)の矢本悠馬(161センチ)や「白い濁流」(BSプレミアム)の伊藤淳史(162センチ)とずんぐり俳優に目がいく。

 人を見た目であれこれ言うのはよくないという向きもあるが、見た目も重要な個性。特に俳優の場合、それによって似合えば、素晴らしい武器になる。ずんぐりむっくり俳優に注目!

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    「汽車を待つ君の横で時計を気にした駅」は一体どこなのか?

  2. 2

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 3

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  4. 4

    国分太一は人権救済求め「窮状」を訴えるが…5億円自宅に土地、推定年収2億円超の“勝ち組セレブ”ぶりも明らかに

  5. 5

    “裸の王様”と化した三谷幸喜…フジテレビが社運を懸けたドラマが大コケ危機

  1. 6

    人権救済を申し立てた国分太一を横目に…元TOKIOリーダー城島茂が始めていた“通販ビジネス”

  2. 7

    森下千里氏が「環境大臣政務官」に“スピード出世”! 今井絵理子氏、生稲晃子氏ら先輩タレント議員を脅かす議員内序列と評判

  3. 8

    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題

  4. 9

    菅田将暉「もしがく」不発の元凶はフジテレビの“保守路線”…豪華キャスト&主題歌も昭和感ゼロで逆効果

  5. 10

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  5. 5

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 8

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  4. 9

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

  5. 10

    沢口靖子も菅田将暉も大コケ不可避?フジテレビ秋ドラマ総崩れで局内戦々恐々…シニア狙いが外れた根深い事情