著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

TBSは社運懸けた「THE TIME,」スタート 朝のワイドショーバトルをバッサリ斬る!

公開日: 更新日:

水卜麻美、羽鳥慎一は…

 4日月曜の冒頭、朝焼けのスカイツリーの映像をバックに「おはようございます。新しい『ZIP!』になって半年が経ちました。もう半年なのか、まだ半年なのか。個人的にはこんなに決まらない半年というのは人生で初めてです。どちらに感じていただけるのかちょっとわかりませんが、半年お付き合いありがとうございます。これからもよろしくお願いします」と深々と頭を下げる水卜麻美アナウンサー。

 いつも以上にかしこまっているのにはワケがあった。この日から(厳密に言えば前週金曜からだが)、ほぼ同時間帯にTBS系の「THE TIME,」がスタート。強敵の安住紳一郎と競うことになったからだ。水卜ちゃんの決意表明ともとれる挨拶はともかく、番組の方はというととくに変化はなく、キンプリとのコラボ企画でファンを取り込もうという作戦で、相変わらずのジャニーズ頼み。

 テレビ朝日系「グッド!モーニング」。こちらはプチリニューアルでエンタメ担当に山本雪乃アナが加入。「羽鳥慎一モーニングショー」のリポートでダジャレを連発するなど、テレ朝には珍しく、陽のアナウンサーなので番組を少しは明るくしてくれるかも!?

 フジテレビ系「めざましテレビ」は王者の風格かとくに変化もなく、いつも通りの芸能&スポーツや時々ニュースを。

安住紳一郎の無駄遣いか

 そして、TBSが社運を懸ける「THE TIME,」。「日本の朝が見える」ということで日本各地の朝が後ろの画面に映るのはうれしい。さらにローカル局との中継もいい。他局を見ればグルメやイベントも東京中心の話題と芸能情報ばかりだしね。

 かつて「ズームイン‼朝!」で徳光和夫が「プロ野球イレコミ情報」でカープの広島、タイガースの大阪、ドラゴンズの名古屋を結んで活気があった頃を思い出す。

 ところが、フタを開ければ1日2局では寂し過ぎる。しかも、28局も系列局があるのにMBS毎日放送ばかり出てくるのはなぜ? もっといろんな局からの中継とローカル局のアナウンサーとのやりとりが見たいのに。

 安住もキャスターというより進行係をやらされている感じ。みのもんたをやれとは言わないが、もっと安住色を出してもいいのでは。

「日本の朝が見える」かもしれないが、「日本の未来が見えない」。報道のTBSがこんなことでどうする! これでは安住の無駄遣いでは。安住を「人寄せパンダ」にするなと言いたい。

 テーマ曲がオリジナルでなくゴダイゴの「銀河鉄道999」というのもがっかり。社運を懸けたのならテーマ曲は書き下ろせよと。なんだかんだ見切り発車の感否めず。あっ。だから「銀河鉄道999」なのか!

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    亡き長嶋茂雄さんの長男一茂は「相続放棄」発言の過去…身内トラブルと《10年以上顔を合わせていない》家族関係

  2. 2

    朝ドラ「あんぱん」豪ちゃん“復活説”の根拠 視聴者の熱烈コールと過去の人気キャラ甦り実例

  3. 3

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  4. 4

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  5. 5

    「時代と寝た男」加納典明(17)病室のTVで見た山口百恵に衝撃を受け、4年間の移住生活にピリオド

  1. 6

    中居正広氏に降りかかる「自己破産」の危機…フジテレビから数十億円規模損害賠償の“標的”に?

  2. 7

    “バカ息子”落書き騒動から続く江角マキコのお騒がせ遍歴…今度は息子の母校と訴訟沙汰

  3. 8

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 9

    「こっちのけんと」の両親が「深イイ話」出演でも菅田将暉の親であることを明かさなかった深〜いワケ

  5. 10

    長嶋一茂が父・茂雄さんの訃報を真っ先に伝えた“芸能界の恩人”…ブレークを見抜いた明石家さんまの慧眼

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  2. 2

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?

  3. 3

    学力偏差値とは別? 東京理科大が「MARCH」ではなく「早慶上智」グループに括られるワケ

  4. 4

    ドジャース大谷の投手復帰またまた先送り…ローテ右腕がIL入り、いよいよ打線から外せなくなった

  5. 5

    よく聞かれる「中学野球は硬式と軟式のどちらがいい?」に僕の見解は…

  1. 6

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  2. 7

    進次郎農相の「500%」発言で抗議殺到、ついに声明文…“元凶”にされたコメ卸「木徳神糧」の困惑

  3. 8

    長嶋茂雄さんが立大時代の一茂氏にブチ切れた珍エピソード「なんだこれは。学生の分際で」

  4. 9

    (3)アニマル長嶋のホームスチール事件が広岡達朗「バッドぶん投げ&職務放棄」を引き起こした

  5. 10

    米スーパータワマンの構造的欠陥で新たな訴訟…開発グループ株20%を持つ三井物産が受ける余波