現・後期高齢者 とにかくその、己が年取った自覚がないのですな

公開日: 更新日:

 長い稽古が終り、俳優座劇場に於て、芝居の幕が上がりやした。もうとにかくオミクロンコロナとの斗いでしたな。イヤヒドイもんです。PCR検査は無論の事、毎日の体温計り、マスクは二重、一時間程稽古して、窓を開放、これがまたビルの四階で、その風通しの良いことったらない。ビュンビュンてな塩梅で、何んとか風邪をひかずに済みやしたが、イヤ神経使いましたなあ。マスクはメーカーの違うのを使う、何故だかその方が良いらしい。コノ二重マスクをして、ガンガン踊って台詞を云う。さすがに若人はタフですな。勿論アタシにはそんな無茶はなかったですがネ。演出家はじめ役者諸氏には、随分気を使って貰って、コノ紙面を借りまして、アツク御礼申し上げますであります。

 とは云うもののですな、アタシだって、やってやれない事は無いと思っとるんですが……ヤハリ無理ですかネー。唄って踊ってなんて芝居は、今迄やったことがありやせんし、まあ注文もないし、興味もなかった訳でありますが、シカシ何だか、イキナリ年寄りになった感はありますヨ。これでも東映時代は、アクションいや殺られ役専門俳優でしたからねえ。動きには多少自信もあるのでございますヨ。とにかくその、己が年取った自覚がないのですな。四十位の頃から意識的に年のことを思いながら生活してきたのですヨ。ハー五十かフーン還暦か、オッ古稀かなんてね。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  2. 2

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  3. 3

    大の里&豊昇龍は“金星の使者”…両横綱の体たらくで出費かさみ相撲協会は戦々恐々

  4. 4

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  5. 5

    5億円豪邸も…岡田准一は“マスオさん状態”になる可能性

  1. 6

    カミソリをのみ込んだようなのどの痛み…新型コロナ「ニンバス」感染拡大は“警戒感の薄れ”も要因と専門家

  2. 7

    萩生田光一氏に問われる「出処進退」のブーメラン…自民裏金事件で政策秘書が略式起訴「罰金30万円」

  3. 8

    さらなる地獄だったあの日々、痛みを訴えた脇の下のビー玉サイズのシコリをギュッと握りつぶされて…

  4. 9

    参政党・梅村みずほ議員の“怖すぎる”言論弾圧…「西麻布の母」名乗るX匿名アカに訴訟チラつかせ口封じ

  5. 10

    辻希美“2億円豪邸”お引っ越しで「ご近所トラブル」卒業 新居はすでに近隣ママの名所