東京・武蔵小山放火事件の衝撃…“令和の地上げ”はバブル期とはココが違う

公開日: 更新日:

 東急目黒線武蔵小山駅(東京都品川区)から歩いて数分の場所で地上げ目的の放火事件が発生した。まるでバブル期の地上げ屋が舞台に戻ってきたかのようだと世間を震撼させている。

 警視庁は、港区赤坂の不動産会社員ら6人を現住建造物等放火未遂などの疑いで逮捕。主犯と目される容疑者は地上げの責任者で、立ち退き交渉が難航していた65歳男性の自宅外壁にガソリンをまいて放火。さらに20日後には、自社が管理する隣接アパートにも再び火をつけた。報道によると、実行役には総額約100万円の報酬が支払われていたという。主犯が勤めているとされる会社は、都内の地上げ現場でたびたび耳にする名前だった。

 バブル期には、土地を求める地上げ屋が引き起こす事件が社会問題化した。今回のような放火だけでなく深夜の騒音、ダンプカーが民家に突っ込むといった事件もあった。

 一見すると今回の事件も、その延長線上にあるように映る。しかし、あの時代と今とでは根本が違うという指摘もある。

「バブル期の地上げは、土地そのものが投機の対象だった。買い占め、転がし、売り抜けの連鎖で濡れ手で粟の大儲けができた。だから資金に余裕があり、まずは札束で頬を張るのが基本だった。派手な事件を起こすのは、見よう見まねで参入した『にわか』が多かった。それが今は余裕を失ったのか、人間が軽いのか、実績がある会社の人間がなぜこんなあからさまな手段に出たのか理解に苦しむ」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱照ノ富士が“弟子暴行”で角界に大激震! 転籍組との微妙な関係、燻っていた「無理やり改名」の火種

  2. 2

    競泳アイドル池江璃花子の初ロマンスに見えてくる「2つの夢」…りくりゅうに続くメダルともうひとつ

  3. 3

    侍Jで待遇格差が浮き彫りに…大谷翔平はもちろん「メジャー組」と「国内組」で大きな隔たり

  4. 4

    弟子を殴った元横綱照ノ富士 どれだけ潔くても厳罰必至か…「酒瓶で…」「女性を庇った」飛び交う情報

  5. 5

    Adoの初“顔出し”が話題 ミステリアス歌手の限界と20年非公表の「GRe4N BOYZ」との違い

  1. 6

    Snow Man宮舘涼太の交際発覚にファンが怒るワケ 「よりによって相手は女子アナ…」

  2. 7

    元横綱・照ノ富士の暴力事件で伊勢ケ浜部屋は評判ガタ落ち…絶頂期が一転「指導者も親も嫌がる」

  3. 8

    イラン攻撃に沈黙する高市外交の“二枚舌” 米国とイスラエルの暴挙に「法的評価は控える」の笑止

  4. 9

    イラン攻撃が招く原油爆騰インフレの恐怖「サナエノミクス」で庶民への打撃拡大…それでも「利上げ」に反対なのか

  5. 10

    熱意と覚悟が欠如…国内男子ツアーの衰退を加速させる日本ゴルフツアー機構の“残念さ”