著者のコラム一覧
鈴木英介株式会社イシュラン代表取締役

東京大学経済学部、ダートマス大学経営大学院卒。「納得の医療を創る」を目指し株式会社メディカル・インサイト、株式会社イシュランを創業。医療メルマガ「イシュラン」は会員数10万人超。著書に「後悔しないがんの病院と名医の探し方」。

(7)がん治療にかかる高額な医療費…どう減額させる?

公開日: 更新日:

がんになるとお金がかかる」とよく言われます。これは手術費用が高額というだけではなく、再発進行を防ぐための抗がん剤治療(化学療法、ホルモン療法、分子標的薬治療、免疫療法など)が長期に行われることがあるからです。

 前回の治療法の進化でも触れましたが、新しい抗がん剤は年を追うごとに高額化の傾向があります。1年間に負担する薬剤費(薬価ベース)は、かつて数十万円だったものが2000年代に分子標的薬が出てから数百万円。免疫チェックポイント阻害薬が出ると数千万円に跳ね上がるものも出てきました。

 では、仮に薬剤費が年間1000万円として、医療費の自己負担比率は原則3割なので年間300万円の支払いになるのでしょうか?

 答えはNOです。標準治療を受けているなら公的保険の高額療養費制度+限度額適用認定証が利用できるからです。たとえば年収約370万~770万円なら自己負担限度額は現状では月額8万100円プラスアルファ。さらに、直近12カ月の間にさらに3回以上高額療養費の支給を受けている場合、4回目以降は月額4万4400円なので、1年間続いても70万円弱。これは診療費や検査費など保険適用されるすべての医療費を含めた額なので、大幅に減額されるわけです。

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