(2)東映を辞めようと…高倉健さんの言葉「ケツまくるときは…」が胸を打った

公開日: 更新日:

 私はすっかり映画界に幻滅し、退社を覚悟した。

 健さんが声をかけてくれたのは数日後だった。

■「千葉、それだけは心に刻んでおけよ」

「おまえ、役者をやめるつもりか」

「はい」

「やめてどうする?」

「何も決めていません」

「男なら中途半端なやめ方をしないで、最後までやったらどうなんだ。本当にもう役者をやる気はないのか」

 健さんはまるで私の気持ちを見透かしているようだった。しばらく間を置いて、私は答えた。

「やる気はあります。最後までやりたいです」

「分かった。だったら、今から俺について来い」

 そう言って、健さんは私と一緒に社内の各部署を回り、一人一人に深々と頭を下げて謝ってくれたのである。そして、スタジオ内にある健さん専用の部屋に戻った。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ前監督・吉井理人氏が佐々木朗希を語る「“返事もしなかった頃”から間違いなく成長しています」

  2. 2

    矢沢永吉ライブは『永ちゃんコール』禁止で対策も…B'z『客の大熱唱』とも通じる“深刻な悩み”

  3. 3

    ロッテ前監督・吉井理人氏が大谷翔平を語る「アレを直せば、もっと良く、170kmくらい投げられる」

  4. 4

    阿部監督のせい?巨人「マエケン取り失敗」の深層 その独善的な振舞いは筒抜けだった

  5. 5

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  1. 6

    オコエ瑠偉 行方不明報道→退団の真相「巨人内に応援する人間はいない」の辛辣

  2. 7

    ロッテ前監督・吉井理人氏が2023年WBCを語る「大谷とダルのリリーフ登板は準決勝後に決まった」

  3. 8

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  4. 9

    ドラマー神保彰さん ミュージシャンになるきっかけは渋谷109オープンだった

  5. 10

    ロッテ吉井理人監督の意外な「激情時代」 コーチの延々続く説教中に箸をバーン!殴りかからん勢いで…