著者のコラム一覧
吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<147>早貴被告が乗り込んだ不審なワンボックスカー 自宅とは反対方向に…

公開日: 更新日:

 マコやんが断言した。古いタイプのカメラで画質が悪く、車のナンバーを読み取ることはできなかったが、非常にうさんくさいことはよく分かった。

「1時間で戻ってくるって、どんな相手なんだろう?」

 2人で頭を巡らしたが、答えは出てこない。

「自分の車を使わないで相手の車に乗って、しかも1時間の用事って何だろう」

「覚醒剤代金の支払いなのか? それとも売人から脅されているのか?」

 私たちは想像だけで会話を交わしていた。

 マコやんも佐山さんも指摘しているように、田辺市で彼女の知人や友人は従業員を除いていない。周囲を注意深く何度も見回しているのだから絶対に何かあるし、覚醒剤の売人かもしれないとも想像した。

 走り去った方向にはコンビニも少なくないから、警察が鮮明な映像を入手することは決して難しいことではないし、彼女の携帯を任意でチェックして誰と連絡を取ったのか知ることもできたはずだ。

 このことを私は一度も記事にしたこともなく、全く初めてここに記している。警察側はこの日のことについて何も発表していないが、もしかすると裁判用に隠し玉として取っているのではないかと推測している。=つづく

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋