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井筒和幸映画監督

1952年12月13日、奈良県出身。県立奈良高校在学中から映画製作を始める。75年にピンク映画で監督デビューを果たし、「岸和田少年愚連隊」(96年)と「パッチギ!」(04年)では「ブルーリボン最優秀作品賞」を受賞。歯に衣着せぬ物言いがバラエティ番組でも人気を博し、現在は週刊誌やラジオでご意見番としても活躍中。

今、この戦争狂とジェノサイドを止める者がいたら英雄だ

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 ナチスドイツの二重スパイを反逆罪で始末するために、山中の頂にある独軍の要塞に乗り込む勇敢な英国情報部員を描く、映画「荒鷲の要塞」(1968年)。これで気分を紛らわせようと思っていた矢先、ウクライナの首都郊外の市民の何百人もが虐殺され、むごたらしい遺体が放置されたCNNニュース映像を見てしまうともう何の映画も見る気が失せて、グラミー賞のどんな歌声でさえ耳障りだった。

 映画も音楽も非力だ。戦争をやめさせるには、映画など何の役にも立たない。戦争とは思考停止したクソバカ者がやらかすのだし、人殺しを命じられてケダモノになった兵士どもがジェノサイド(集団殺戮)や集団レイプをしても当然だ。が、たった一人のあのクソバカ者に世界中がここまで翻弄されてることは異様でしかない。ウクライナ大統領もネット画面で世界に「すべてのロシア兵の母親に見て欲しい」と呼びかけた。でも、ロシアの母親にジェノサイドの真実が伝わるのはいつだろう。国際連合も人権理事会からロシアを追放すると決議し、「皆でこの残虐行為を考えよう」というだけだ。一方、クソバカに逆らえないロシアの閣僚たちは「ロシアは勝利する」と言わされている。ジェノサイドはさらに起こるだろう。

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