「『どうして俺をメンバーに入れないんだ』って。弟子の白鳥さんがいるのに(笑)」

公開日: 更新日:

 昇太は新作落語と古典の二刀流を使う。新作ではSWA(創作話芸アソシエーション)というグループのリーダーである。メンバーは三遊亭白鳥、柳家喬太郎、林家彦いち。いずれ劣らぬ実力派だ。

「僕が新作をやりたいと思ったのは、もちろん師匠が新作派の春風亭柳昇だったこともありますが、学生時代に三遊亭円丈師匠が主宰する<実験落語の会>を見たことが大きかったんです。その円丈師匠が昨年11月に亡くなった。これは大変ショックでした。円丈師匠がいなかったら、SWAのメンバー全員、新作をやってなかったでしょう」

 円丈が若手を引っ張ったように、今では昇太が新作落語の旗手になっている。

「SWAを始めた時、円丈師匠がなんて言ったと思います? 『どうして俺をメンバーに入れないんだ』って言ったんですよ。弟子の白鳥さんがいるのに(笑)。我々と同じ土俵で戦いたがっていた。これって凄いことでしょ」

 新作を演じる落語家は、同じ新作派に負けたくないのだ。

「ファイターが多いんです。円丈師匠なんか、自分より若手が受けると、本気で悔しがってました。いつもガチンコ勝負で。うちの師匠(柳昇)もファイターでしたね」

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    山崎まさよし、新しい学校のリーダーズ…“公演ドタキャン”が続く背景に「世間の目」の変化

  2. 2

    ポンコツ自民のシンボル! お騒がせ女性議員3人衆が“炎上爆弾”連発…「貧すれば鈍す」の末期ぶりが露呈

  3. 3

    ラウールが通う“試験ナシ”でも超ハイレベルな早稲田大の人間科学部eスクールとは?

  4. 4

    Snow Man目黒蓮と佐久間大介が学んだ城西国際大メディア学部 タレントもセカンドキャリアを考える時代に

  5. 5

    クマが各地で大暴れ、旅ロケ番組がてんてこ舞い…「ポツンと一軒家」も現場はピリピリ

  1. 6

    田村亮さんが高知で釣り上げた80センチ台の幻の魚「アカメ」赤く光る目に睨まれ体が震えた

  2. 7

    草間リチャード敬太“全裸騒動”にくすぶる「ハメられた」説…「狙った位置から撮影」「通報が早い」と疑問視する意見広がる

  3. 8

    国民・玉木雄一郎代表の“不倫相手”元グラドルがSNS凍結? 観光大使を委嘱する行政担当者が「現在地」を答えた

  4. 9

    「ばけばけ」で注目の阿佐ヶ谷姉妹の“姉”渡辺は公立女子校の超名門「宇都宮女子」出身

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  2. 2

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  3. 3

    Snow Man目黒蓮と佐久間大介が学んだ城西国際大メディア学部 タレントもセカンドキャリアを考える時代に

  4. 4

    ポンコツ自民のシンボル! お騒がせ女性議員3人衆が“炎上爆弾”連発…「貧すれば鈍す」の末期ぶりが露呈

  5. 5

    高市新政権“激ヤバ議員”登用のワケ…閣僚起用報道の片山さつき氏&松島みどり氏は疑惑で大炎上の過去

  1. 6

    クマが各地で大暴れ、旅ロケ番組がてんてこ舞い…「ポツンと一軒家」も現場はピリピリ

  2. 7

    田村亮さんが高知で釣り上げた80センチ台の幻の魚「アカメ」赤く光る目に睨まれ体が震えた

  3. 8

    自維連立が秒読みで「橋下徹大臣」爆誕説が急浮上…維新は閣内協力でも深刻人材難

  4. 9

    ラウールが通う“試験ナシ”でも超ハイレベルな早稲田大の人間科学部eスクールとは?

  5. 10

    「連合」が自民との連立は認めず…国民民主党・玉木代表に残された「次の一手」