【追悼】青柳政司さん 90年代のプロレス史を飾ったヒール…叶わなかったリングへの夢
「今度は青柳さんか……」
7月6日、空手家でプロレスラーとしても大仁田厚、ライガー、小林邦昭らと流血戦を繰り広げた青柳政司・誠心会館館長が亡くなった(享年65)。
「今度は」と嘆いたのは青柳館長が本格的にプロレスに参戦したFMWの元関係者だが、それも無理はない。つい先日、5月29日に90年代のFMWのデスマッチ路線を支えたターザン後藤さんが亡くなったばかりだからだ。
「わかっているのは6日に亡くなられたこと、通夜・告別式の会場と時間だけです。死因は、まだ知らされていません。私たち門弟も呆然としている、という状況です」
こう話すのは、青柳館長の愛弟子で愛知県内3カ所の道場を任されている鈴木大輔4段だ。
「体調に波があったようですが、相変わらず熱心に子供たちの指導に取り組んでいました。6月26日に開催された審査会(昇級・昇段試験)にも元気な姿で出席していたのですが……」