【ヘンプシード】必須アミノ酸をすべて含み、多価不飽和脂肪酸もタップリ
ヘンプシードは、近年「スーパーフード」として注目されている食品のひとつですが、その利用の歴史はとても古いものです。原料となる植物のヘンプ(Cannabis sativa)は中央アジアを起源とし、中国では紀元前2800年ごろには繊維作物として栽培されていた記録があります。さらに古代墓からは紀元前3000年ごろの麻の実が発見されています!
そんな麻は古くから繊維植物として重要な役割を果たしてきましたが、その種子であるヘンプシードも栄養価の高い食品として利用されてきました。ヨーロッパやアジアでは油を搾る原料として用いられ、現在でも中国では煎った麻の実が軽食として食べられています。
日本でも麻は古くから生活や文化と深く関わっています。たとえば神社のしめ縄や神事に使われる麻は、清浄や神聖さの象徴とされていますし、七味唐辛子に含まれる「麻の実」は香ばしい風味を加える食材として知られており、私たちの食文化にも古くから取り入れられているのです。
栄養学的に見ると、ヘンプシードは脂質、タンパク質、ミネラルをバランスよく含む食品です。種子の約30%は脂質で、その多くがオメガ6脂肪酸やオメガ3脂肪酸といった多価不飽和脂肪酸で構成されています。これらは体内で合成できない必須脂肪酸で、血管機能や炎症反応の調節などに関与する栄養素として知られています。また、ヘンプシードには心血管の健康や血圧調節に関わる可能性があるアルギニンというアミノ酸が豊富に含まれています。さらに、植物性食品としてはアミノ酸組成のバランスが比較的良く、必須アミノ酸をすべて含むタンパク質源であることも特徴です。主なタンパク質はエデスチンと呼ばれる貯蔵タンパク質で、消化吸収性が高いとされています。
良質な脂質やタンパク質を含むヘンプシード。朝食など活動前の食事に取り入れることで、代謝リズムを整える食事構成の一例として考えることもできるでしょう。



















