著者のコラム一覧
中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

広田レオナさんは寛解報告…肺腺がん 手術と同等の放射線治療は通院4回でOK

公開日: 更新日:

 女優の広田レオナさんが63歳の誕生日にご主人とイタリアンのランチに出かけ、お祝いされたことをSNSに報告されました。その中で「(肺がんを)見つけるきっかけをくれた監督に感謝。見つけてくれて手術してくれたOドクターに感謝」と肺がんが寛解したことも伝えています。

 広田さんは2021年4月に肺腺がんと診断され、2カ月後に手術で切除。それからほぼ5年が過ぎて、転移や再発がなく、寛解されたのは何よりでしょう。

 肺がんを細胞の組織で分けると、腺がん、扁平上皮がん、小細胞がん、大細胞がんに分けられ、腺がんが約50~60%を占めます。たばことは関係なく、非喫煙者や女性も発症し、最近、増加傾向です。この腺がんは肺の末梢にできやすく、検診のX線で発見されやすいため、肺がん検診をきちんと受診すれば、早期発見が可能です。

 肺は「葉」という区域が基本で、右は上、中、下の3つ、左は上、下の2つの葉に分けられます。手術の場合、葉単位で切除するのが一般的ですが、ステージ1、2の早期は、内視鏡やロボットを用いて切り取るエリアをより少なくする区域切除や部分切除も可能。そうすれば肉体的負担が少なく、入院期間も1週間ほどで済みます。

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