黒田博樹は海の向こうでもずっとカープのことを気にしていた
山内泰幸氏による「カープ戦士の正体」(第3回=2016年)を再公開
日刊ゲンダイではこれまで、多くの球界OB、関係者による回顧録や交遊録を連載してきた。
当事者として直接接してきたからこそ語れる、あの大物選手、有名選手の知られざる素顔や人となり。当時の空気感や人間関係が、ありありと浮かび上がる。
今回は前回から引き続き、広島やメジャーで活躍した黒田博樹氏について綴られた、山内泰幸氏による「カープ戦士の正体」(第3回=2016年)を再公開。年齢、肩書などは当時のまま。
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「この新幹線、脱線しないですかね」神妙な顔でボソッとつぶやいた
あの日は、朝から激しい雨が降っていました。空は灰色というか鈍色です。
97年8月、私とクロ(黒田博樹)は名古屋から帰広するため、新幹線に乗り込みました。
新人だったクロはローテ投手として前日、中日戦に先発しました。しかし、5回もたずにKOされてしまいました。私もクロが先発した前日に先発し、八回途中で失点を重ねて降板。シーズン中盤の勝負どころで、揃って勝ち投手になれませんでした。


















