著者のコラム一覧
高倉文紀女優・男優評論家

札幌市生まれ。女優・男優評論家。Webサイト「タレントパワーランキング」(アーキテクト=https://tpranking.com/)、雑誌「日経エンタテインメント!」(日経BP社)などで女優や女性アイドルなどの取材・分析を手がけるほか、テレビ番組や週刊誌などにコメントを提供。インタビューしたことがある現役の女優は300人以上を数える。note個人クリエーターページ(https://note.com/tokyodiorama/)。

林ゆめ 強い個性と癒やし系の両面を持つ“ラベンダー”のようなミステリアスさが魅力

公開日: 更新日:

 今年に入って彼女にインタビューする機会があったが、そのときに感じたのは、女優としての可能性の高さだ。彼女と話をしていて、「彼女が持つ女優っぽさ」について考えを巡らせていたときに頭に浮かんできたのは、彼女と同じ北海道出身の女優ではなく、なぜか沖縄出身の主演女優たちだった。

 華やかさは若き日の仲間由紀恵に通じるものがあり、まっすぐでポジティブなキャラクターは、デビューしたばかりの黒島結菜に取材で会ったときに感じたものを思い出させた。一歩引いて俯瞰しながらまわりの人に気配りする優しい人柄は新垣結衣に通じる。

 彼女が生まれ育った富良野は、倉本聰脚本によるテレビドラマ「北の国から」の舞台として有名で、多くの観光客が訪れる。観光名所の一つである「ファーム富田」のラベンダー畑は、彼女も大好きな場所だと話していたが、林ゆめという人そのものが、ラベンダーのような女性だ。

 癒やし効果のある香りとして人気があるラベンダーは、紫色の見た目は個性的で、そういうところも、強い個性と癒やし系の柔らかな魅力の両面を持つ彼女に似ている。ラベンダーはミステリアスな魅力がある花で、大林宣彦監督によって映画化され、2016年には黒島結菜主演でドラマ化された「時をかける少女」では、主人公が理科室でラベンダーの香りをかいだことから時間を自由に超える能力を手に入れた。

 林ゆめもまた、そのラベンダーのような存在感で、いろんな時代の女性を演じる「時をかける女優」となり、作品を見る人を引きつける魔法をかけるに違いない。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  2. 2

    中森明菜が16年ぶりライブ復活! “昭和最高の歌姫”がSNSに飛び交う「別人説」を一蹴する日

  3. 3

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  4. 4

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  5. 5

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  1. 6

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  2. 7

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  3. 8

    田中圭が『悪者』で永野芽郁“二股不倫”騒動はおしまいか? 家族を裏切った重い代償

  4. 9

    永野芽郁「二股不倫報道」の波紋…ベッキー&唐田えりかと同じ道をたどってしまうのか?

  5. 10

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か