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秋本鉄次映画評論家

映画評論家。山口県生まれ。広告代理店や出版社を経て現職。“飲む・打つ・観る”“映画は女優で見る”をモットーに、「大人の男のエンタメ」としての娯楽映画や女優の魅力を語る映画評論を展開。

「355」“脳ミソ溶ける”季節には美女スパイ軍団痛快活劇がイチバ~ン!

公開日: 更新日:

 早い話が、何度も映像化されている“チャーリーズ・エンジェル”シリーズと酷似するヒロイン集団アクションの最新版と思えばヨロシイ。ただエンジェルたちはボスのチャーリーに忠実だったが、こちらのネーチャンたちは、上司なんか屁のカッパなのが、いかにも現代を反映している。

 パリ、モロッコ、上海など世界中を股にかけ、“強い! 賢い! 美しい!”と三拍子揃った女性たちが大活躍するという、今流行の“シスターフッド(女性共闘)”映画の典型作とも言える。

 この場合の仮想敵は、醜い連携を組み、飽くなき権力を欲し、非道な陰謀を企む懲りない男ども。ボクも“成敗”されたいと、つい思ったら(アホ)、ご丁寧に悪の黒幕へのお仕置きタイム(?)まであるのが笑える。そんな屈辱的な設定に鼻白む男性諸氏もいようが、ここはMっ気を出して、ニンマリと楽しむのが男の余裕ってものヨ。

 チャステイン、クルーガーのアクションのキレは半端じゃなく、“ハニートラップ”担当のペネロペ・クルスがふりまくラテン系美熟女の色香は尋常じゃなく、男どもはイチコロパンチョスで、“溶けちゃう”こと必至。

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