「baseよしもと」のオーディションは落ちまくり…「これでダメなら宮崎へ帰ろう」と最後の勝負

公開日: 更新日:

 2002年にとろサーモンを組んだものの、最初はなかなかうまくいかんかった。当時大阪の若手がまずめざしたのが「baseよしもと」の舞台。吉本芸人の層の厚さはハンパじゃなくて、舞台に立つには何百組もいる中からオーディションに受からなければならないんやけど、僕らはそのオーディションに落ちて落ちて、落ちまくった。

 もう毎回泣いてましたよ。手を替え品を替えネタを変えたけど、もう何をしても無理。それでも相方と「1年間だけは何があっても頑張ろう」と決めてたから歯を食いしばって続けました。僕は喫茶店のバイトすらマトモにできずにクビになってたような人間ですが、そんな人間に最後に残されてた希望がお笑いでしたからね。

 それでも自分たちで決めた1年の期間はあっという間に過ぎていきました。最後のオーディションの前には相方と「これがダメだったらもう宮崎に帰ろう」って話し合って、確か帰りの飛行機のチケットも取ってた気がする。

 最後の最後のつもりで受けたオーディションでようやく通ってから、ガラリと運気が変わりました。舞台の出番がもらえるようになって、大阪のテレビからも声がかかり始め、そこからはトントン拍子にいき始めた。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし