著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

ハライチ・岩井勇気 一番面白い「どうなっちゃう?」のヒリヒリ感

公開日: 更新日:

 いわゆる“平場”だけではなく、コントでも個性を発揮できず、コントの収録に参加していたにもかかわらず、オンエアではCGで消されたことまであったという。

 さらに、追い打ちをかけるように澤部だけが「笑っていいとも!」(フジテレビ系)のレギュラーに抜擢された。「『いいとも!』が俺をじゃない方芸人と確立させた。ふざけんな! と思ってます」(テレビ朝日系「証言者バラエティ アンタウォッチマン」22年8月1日)という恨み節は、「ぽかぽか」の初回でも吐かれていた。

 もうテレビに出なくてもいいと思い始め、本音を言い始めると、17年ごろから「ゴッドタン」などで「腐り芸人」として注目を浴び始め、「お笑い風」といった造語を生み出した。「ぽかぽか」2日目のゲストは、早くから岩井好きを公言していたマツコ・デラックス

 マツコは「こういう仕上がりを目標にしてた?」と岩井に言う。その問いに「こういうとこ出ると、ああいうときのファンが足引っ張るんだよなぁ」と答える岩井は、随所に毒を吐いていくのだ。そんな岩井を見て「あたし、安心した。新しい岩井ちゃんのスタイルが見れて」「これが新しい牙のむき方!」とマツコは語った。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    松下洸平結婚で「母の異変」の報告続出!「大号泣」に「家事をする気力消失」まで

  3. 3

    松下洸平“電撃婚”にファンから「きっとお相手はプロ彼女」の怨嗟…西島秀俊の結婚時にも多用されたワード

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  1. 6

    (1)広報と報道の違いがわからない人たち…民主主義の大原則を脅かす「記者排除」3年前にも

  2. 7

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  3. 8

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  4. 9

    自民党「石破おろし」の裏で暗躍する重鎮たち…両院議員懇談会は大荒れ必至、党内には冷ややかな声も

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」