西武ライオンズ平良海馬「トップ中のトップになりたい」 最速160km右腕が明かす投球の「技」と理想像
平良海馬(西武ライオンズ投手)
今季は前半戦を終えて7勝2敗、防御率1.16。前半戦終了時点で規定投球回には3イニング届かないものの、ドラフト制後ではパ・リーグ初の快挙となる「前半戦防御率0点台達成か」と話題になった。そんな球界屈指の最速160キロ右腕がデータを駆使した投球術、投球分析に加え、自身の投手としての理想像を明かした。
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──今季は抑えから先発に復帰し、前半戦は7勝2敗、防御率1.16。ここまでの投球をどう見ていますか?
全体的にはいいかなと思っています。個々の数字についてはこれを気にしているというのはないんですけど、自分の中で「こういう投手になりたい」という理想像があって、そこにはだいぶ近づいていると思いますし、もっとできるなというのもちょっとあります。
──投球時にデータを重視している。そのきっかけは?
2020年に動作解析の専門施設である「ネクストベース・アスリートラボ」で初めて自分のボールを細かく分析してもらったのがきっかけです。そこで初めて「自分のストレートはこういう球質なんだ」と知りました。それ以来、ずっとデータを見ながら、変化球の向上や球速を速くするためのメカニクスや、ピッチングデザインなどに取り組んでいます。
■直球とカットボールが似ている
──分析内容とは?
まず、自分のストレートがどういう球質なのかを調べました。ストレートだけじゃなく、カットボールも含めて全部見直しました。その結果、ストレートとカットボールの球質がかなり似ていたので、このままだと役割が重なってしまうと思ったんです。だったら握り方などを工夫し、球質を変えて、それぞれ違う役割を持たせた方がいいと。
──球種の構成も変わりましたか。
当時はストレート、カットボール、スライダーが中心で、チェンジアップは少し投げるくらいでした。今はツーシーム、ジャイロ系のスライダー、フォークなども取り入れています。それぞれに役割を持たせることを意識しているので、投球の幅は広がったと思います。
──ストレートについては。
カットっぽくはなってないんですけど、NPB平均から比べても伸びているところでもないので。球速は速くしようとは思ってますが、球質を変えるというのは取り組んでも難しいなと感じるのはありますね。
──「重いストレート」のイメージがあります。
重い球とか軽い球という表現は、僕自身あまり気にしていません。本当にあるのかどうかも分からない曖昧なものだと思っています。それよりも、自分は数値やデータで見えるものを重視しています。ただ、球速だけを求めると球質が悪くなってしまうこともありますから。
──昨年は抑えを経験し、今年は先発復帰。その経験は生きていますか。
速い直球を投げるために、一発の出力をしっかり出すという感覚ですね。その感覚や経験は、生きていると思います。
──入団2年目から4年間はリリーフ、6年目、7年目は先発を経験。入団当初から先発を見据えた取り組みをしていたのでしょうか。
もともと先発をやりたいという気持ちがあったので、先発でしっかり戦えるように準備していました。必要な球種を増やしたり、データを見ながら取り組んだり、理想像から逆算して必要なことをやってきました。


















