夏の甲子園「2回戦スタート校」は優勝確率“5倍増”! 背景に日本の熱帯気候化か
今年も酷暑の中、5日に夏の甲子園が開幕する。開会式後の午後5時半から、札幌日大(南北海道)と仙台育英(宮城)による1回戦が行われる。
日本の夏はいまや、35度以上の猛暑日になるのは当たり前。40度以上に達することも珍しくない。湿度も高く、熱帯気候に属する東南アジア諸国と大差ないともいわれる。
そんな中、注目を集めているのが、「2回戦スタート」の学校だ。他校より決勝までに必要な試合数が1試合少なく、今夏は第6日の3試合目、高岡商(富山)対高川学園(山口)以降、第8日の2試合目の花咲徳栄(埼玉)までの15校が該当する。マスコミ関係者が言う。
「以前は、2回戦スタートの学校は分が悪かったが、近年は優勝する確率が大幅に上昇している。コロナ禍以降の2021年の智弁和歌山から仙台育英、慶応と3連覇するなど、直近10大会で優勝は5度。05年から14年までの10年間で優勝したのは05年の駒大苫小牧の1度のみでしたから、実に5倍に増えています」
2回戦スタートの学校が分が悪かった要因は、1回戦を勝ち上がってきた学校の勢いに飲まれやすいことがひとつ。甲子園入りしてから1週間強、試合はおろか、練習試合すらできない。途中に雨天中止があると、さらに初戦まで時間が空く。ある強豪校の監督は、「初戦の日程が遅ければ遅いほど、選手の集中力を維持しづらくなる」と言う。
象徴的だったのが、昨夏の大会で初戦敗退した神村学園だ。好投手を擁し、優勝候補と言われていたにもかかわらず、1回戦を勝ち抜いた創成館に0-1で完封負け。雨天順延を挟み、初戦を迎えたのは開会式から8日後。選手にエンジンがかかりきらず、本来の戦いができなかった。
とはいえ、直近の10年間は、2回戦スタートの学校の勝率が一気に増えている。社会問題化している酷暑によって、決勝までの試合数の多寡、消耗度の差が、勝敗を左右しやすくなっているようだ。


















