(7)「やったー!」のない人生なんてつまらない。ひとつでも多く経験すること

公開日: 更新日:

中尾ミエさん(77歳)

「とても抽象的な言い方になってしまうけど、人生を楽しいものにしたいなら、どんな小さなことでもいい。ひとつでも多く“やったー!”という経験をすることだと私は思うんです。別の言葉でいえば、成功体験とか達成感ということかな。これは、子どもから大人まで、世代に関係なく、いえることだと思うんですが、とくに残された時間がかぎられている高齢世代には必要なことだと思いますよ」

 そう切り出した中尾さん、自らが体験した“やったー!”を紹介してくれる。

「ミュージカル出演のお話をいただいたんです。もちろんトライしてみたいとお受けしたんですが、本場ブロードウェーの演出家が求めた条件がすごかった。『懸垂を10回できるようになってほしい』。私が73歳のときですよ。もともとタップダンス、クラシックバレエで体を鍛えてはいましたけれど、50代に入ると体が硬くなってしまって、トレーナーからは『背中が亀の甲羅みたい』なんていわれていたんです」

 それまで10年以上、水泳やジムでの週2回、2時間のトレーニングをつづけていた中尾さんだが、ミュージカルへの出演オファーがきた時点では、10回の懸垂なんてとても不可能。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因