米国のヘグセス長官が兵士へホルモン検査…男性優位社会への第一歩か
アメリカのヘグセス国防長官が、30歳以上の軍人に対し、男性ホルモンであるテストステロン不足を検査する新制度を発表し、論争を呼んでいます。
長官は、兵士を肉体的にも精神的にも「最高の状態」に保ち、戦闘への即応性を高めることが目的だと説明しています。
長官はこれまでも、兵士の肥満や体力不足を厳しく批判してきました。しかしテストステロン検査に関しては、医療関係者から疑問の声が出ています。数値が低い場合に提供される補充療法は、症状がはっきりしない場合や、加齢による自然な低下に対して安易に投与すると、不妊や心血管系への影響などのリスクもあると指摘されています。さらに不明なのが、米軍のおよそ18%を占める女性兵士への対応です。女性も対象になるのか、テストステロン値をどのような基準で評価するのかなどは、明らかにされていません。
それでも今回の政策が注目されるのは、第二次トランプ政権が進めてきた軍の再編と無関係ではないからです。国防総省は多様性、公平性、包摂性を掲げるDEI政策を廃止し、トランスジェンダー兵士を軍務から排除する方針を導入しました。ヘグセス長官は女性の戦闘参加にも以前から否定的で、戦闘職に男女共通の体力基準を導入すれば、女性兵士の数が減る可能性があることも認めています。


















