著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

米国のヘグセス長官が兵士へホルモン検査…男性優位社会への第一歩か

公開日: 更新日:

 アメリカのヘグセス国防長官が、30歳以上の軍人に対し、男性ホルモンであるテストステロン不足を検査する新制度を発表し、論争を呼んでいます。
長官は、兵士を肉体的にも精神的にも「最高の状態」に保ち、戦闘への即応性を高めることが目的だと説明しています。

 長官はこれまでも、兵士の肥満や体力不足を厳しく批判してきました。しかしテストステロン検査に関しては、医療関係者から疑問の声が出ています。数値が低い場合に提供される補充療法は、症状がはっきりしない場合や、加齢による自然な低下に対して安易に投与すると、不妊や心血管系への影響などのリスクもあると指摘されています。さらに不明なのが、米軍のおよそ18%を占める女性兵士への対応です。女性も対象になるのか、テストステロン値をどのような基準で評価するのかなどは、明らかにされていません。

 それでも今回の政策が注目されるのは、第二次トランプ政権が進めてきた軍の再編と無関係ではないからです。国防総省は多様性、公平性、包摂性を掲げるDEI政策を廃止し、トランスジェンダー兵士を軍務から排除する方針を導入しました。ヘグセス長官は女性の戦闘参加にも以前から否定的で、戦闘職に男女共通の体力基準を導入すれば、女性兵士の数が減る可能性があることも認めています。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関復帰10勝での「休場」に現実味…天敵・大の里に初勝利も素直に喜べない理由

  2. 2

    暫定措置は7月で終了へ…「資格確認書」「マイナ保険証」迫るタイムリミットの対処法

  3. 3

    目黒蓮不在のSnow Man、ラウールが"次期エース"へ台頭か「めめラウ」が与え合う影響

  4. 4

    北陸新幹線の延伸ルート「桂川案」に決定でも難航必至…問題解決の奇策「フリーゲージトレイン」の可能性を考えてみた

  5. 5

    阿部慎之助氏の巨人監督復帰が絶望的なワケ…親会社が断固として許さない暴力行為の重み

  1. 6

    安青錦が丸ごと吐露…相撲との出会い、日本語習得、「腹違いの兄貴」

  2. 7

    ウルトラセブンで主演の森次晃嗣さん「ずっと“モロボシ・ダン”と見られるのが嫌だった…」

  3. 8

    佐々木朗希また抹消…中6日も守れない“ひ弱な怪物”をそれでも全30球団が欲しがったワケ

  4. 9

    「24時間テレビ」放送1カ月前に日テレ局内に流れる微妙な空気…猛暑の中の星野真里マラソンに大逆風

  5. 10

    「働いて×5」では?…支持率急落の高市首相「睡眠不足」「家事多忙」SNSでアピールのトンチンカン