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小沢一郎前衆議院議員

1942年5月24日、岩手県奥州市(旧水沢市)生まれ。慶大卒。日大院中退。69年衆院初当選(岩手4区)。自治大臣、自民党幹事長、新進党党首、自由党党首、民主党代表などを歴任。55年体制を崩壊させた細川連立政権の樹立や、2009年の民主党による政権交代の立役者である。93年刊行の著書「日本改造計画」はベストセラー。他に「剛腕維新」「小沢主義 志を持て、日本人」など。

(2)高市首相の個人的な思惑で改正皇室典範は歪んだ法律に…万死に値する

公開日: 更新日:

 本当にひどい改正だった。しっかりした理念も皇室に対する尊崇の念も感じられない。高市首相と別の誰かの個人的思惑で、いじくり回され、歪んだ法律にしてしまった。昔なら不敬罪だよ。万死に値する。

 ──7月17日に成立した改正皇室典範のことである。改正点は、①女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持②旧宮家の男系男子を養子として迎えられる。女性皇族の夫と子は一般国民とされる一方、養子の子が男子なら皇位継承権を持つことになる。

 女性・女系天皇についての議論が一切ないまま、女性の皇位継承を封じた、非常に後ろ向きな改正となった。

 しかし、皇祖神(天皇家の祖とされる神)は天照大神で女性だ。126代の天皇のうち10代が女性天皇で、2人は重複しているので女性は8人いる。

 そもそも皇室典範は明治政府になってから定められたもので、古来、男系男子と決まっていたわけではない。国民の8割以上が女性天皇に賛成しているのに、男性のみに受け継がれるDNAがあり、男性でなければ遺伝しない、などというおかしな主張をする右翼もいて、本当にばかげた話になってしまっている。

 学者の論争にもなっていることだが、16代の仁徳天皇から25代まで仁徳系が続いた後、理由はわからないがいったん、皇統は途絶えているんだ。当時は側室がいたし、子や孫がひとりもいないなんてことはあり得ないはずなんだが。26代の継体天皇は敦賀(福井県)の実力者だったとされる。つまり、25代で皇統が断絶して新しい皇室ができたという説もあるわけだ。そういう形で受け継がれてきた皇室なのだから、歴史的事実を誰も証明できない。万世一系の天皇で文句ないじゃないか。その中に女性も含まれていたのだから、男系男子に限るなんて根拠はないんだ。

 武家社会だって男系男子だけでつないできたわけではなく、跡継ぎがいない時は、みな婿を取ってきた。日本は事実上、女性の社会だよ。女性の方が強く、力を持っているんだ。だから江戸時代に儒教の朱子学の力が強くなった時でさえも、大名でも旗本でも武士は婿をもらっているし、一般社会でも商人や職人は自分の子よりも優秀な弟子を婿として跡を継がせていた。だから男系男子ではないんだ。

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