24時間テレビ“感動押しつけ”茶番劇の舞台裏 ジャニーズ性加害問題への“頬かむり”が番組直撃

公開日: 更新日:

視聴率と募金額は減少

 途中、ユーチューバーに突撃されたことがニュースになったりもしたが、おおむね大きなトラブルはなく、102.3キロ(おじさん)を走り切った。

「メイン会場の国技館でも一部、電源トラブルなどがあったものの、全体としておおむね大きなトラブルはなかった。確かにコロナ禍の厳戒態勢での放送に比べたら、テレビ局にもすっかり日常が戻ってきたように感じました」(前出の制作関係者)

 しかし、肝心の募金額は番組終了時点で「2億2223万8290円」と、昨年(2022年)の同時点での「3億1819万4209円」から1億円近くもダウンしてしまった。年間を通しての正式な募金総額は例年秋に発表され、昨年も9億円台にまであと伸びしたとはいえ、決して幸先のいいスタートとは言えないだろう。

「視聴率&募金額の大幅ダウンとなれば、当然、同番組へのジャニーズ起用を考え直すという議論も出てくるでしょう」(前出の日テレ関係者)

 もちろん、番組内で世界的にも問題視されているジャニー喜多川氏の性加害問題については頬かむり。何百人どころか4ケタにも及ぶという性被害者への配慮や気遣い、責任のかけらも感じられない“チャリティー番組”のコンセプトが「愛は地球を救う」とは片腹痛し。茶番といわれても返す言葉がないだろう。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    松下洸平結婚で「母の異変」の報告続出!「大号泣」に「家事をする気力消失」まで

  3. 3

    松下洸平“電撃婚”にファンから「きっとお相手はプロ彼女」の怨嗟…西島秀俊の結婚時にも多用されたワード

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  1. 6

    (1)広報と報道の違いがわからない人たち…民主主義の大原則を脅かす「記者排除」3年前にも

  2. 7

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  3. 8

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  4. 9

    自民党「石破おろし」の裏で暗躍する重鎮たち…両院議員懇談会は大荒れ必至、党内には冷ややかな声も

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」