24時間テレビ“感動押しつけ”茶番劇の舞台裏 ジャニーズ性加害問題への“頬かむり”が番組直撃

公開日: 更新日:

 日本テレビ系の夏の風物詩「24時間テレビ 愛は地球を救う」が26、27日に放送された。46回目を迎えた今年は、昨年に引き続き、メイン会場は東京・両国国技館。今年のテーマは「明日のために、今日つながろう」だった。

 メインパーソナリティーはジャニーズ事務所所属の「なにわ男子」。それに加え、系列局であるytv(読売テレビ)のスペシャルサポーターも「Aぇ!group」と今年もジャニーズがメインで出演。コロナが第5類に切り替わったことで、メイン会場は昨年に引き続き有観客に。ほとんどの企画はコロナ対策などの規制がない中で行われたが、今年は「ジャニーズ事務所の性加害問題」が番組を直撃した。

 日テレ関係者が声を潜めてこう話す。

「恒例のマラソンランナーは当日発表にするなど、事前の話題づくりやパブリシティーが少なかった。実はそれが視聴率にも表れてしまっているようなんです。速報値によれば、昨年より全体的に個人で1~2ポイントダウンしてしまっているようです。現場としては手応えを感じていただけにこの数字は厳しい。『性加害問題』がどれだけ直接、番組に影響を与えたかについては分析が必要ですが、ジャニーズ事務所のタレントをメインで起用することへのバッシングを恐れて事前の露出をやや抑えていたことは視聴率ダウンの一因かもしれない」

 一方、当日発表された恒例の「24時間マラソン」のランナーはタレントのヒロミ(58)。スタート時には、先日放送された「27時間テレビ」(フジテレビ系)でタレントの井上咲楽(23)ら何人かが100キロを17時間程度で走破したことを逆手にとって、「十分休みながら行きますから。何を言われても、フィナーレの時間にしか着きませんから」と言って笑わせた。さる番組制作関係者の話。

「50代、60代のテレビを一番見ている世代に向けて、妻の松本伊代や息子たちとの家族愛を見せつつよく頑張っていた。ジャニーズの色がないということでヒロミを起用したのは納得できるが、ややパンチが弱かったことは否めない」

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  2. 2

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  3. 3

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  4. 4

    国分太一の先行きはさらに険しくなった…「答え合わせ」連呼会見後、STARTO社がTOKIOとの年内契約終了発表

  5. 5

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  1. 6

    南原清隆「ヒルナンデス」終了報道で心配される“失業危機”…内村光良との不仲説の真相は?

  2. 7

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  3. 8

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  4. 9

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  5. 10

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  3. 3

    「おこめ券」迫られる軌道修正…自治体首長から強烈批判、鈴木農相の地元山形も「NO」突き付け

  4. 4

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  5. 5

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  1. 6

    12月でも被害・出没続々…クマが冬眠できない事情と、する必要がなくなった理由

  2. 7

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  4. 9

    黄川田地方創生相が高市政権の“弱点”に急浮上…予算委でグダグダ答弁連発、突如ニヤつく超KYぶり

  5. 10

    2025年のヒロイン今田美桜&河合優実の「あんぱん」人気コンビに暗雲…来年の活躍危惧の見通しも