「ウルトラマンブレーザー」は半沢直樹“特撮版”! おっさんを主人公に据えたテレ東の狙い

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 子どもがこんなの見るかなあと心配された特撮ドラマ「ウルトラマンブレーザー」(テレビ東京系・土曜朝9時)が、なかなか評判である。

 変身する主人公ヒルマ ゲントは、怪獣に対応する分遣隊の隊長なのだが、ふだん職場では無理難題を押し付ける上司とマイペースの部下たちとの板挟みに悩み、家では妻サトコと息子ジュンに遠慮しているアラサーのおっさんだ。

 ロッカーの扉には妻子の写真を貼り、結婚指輪もしている。演じる蕨野友也も36歳。さっそうとした若い隊員が変身してきたこれまでとは、かなりイメージが違う。

 テーマも単純な戦いではなくコミュニケーション。人間とウルトラマン、さらに戦いの先には怪獣も共生する世界をつくれないかと奮闘し、地球の環境を保全するのも任務のひとつになっている。

 ウルトラマンブレーザーが地球に描こうとしているのはどんな世界なのか。

 メイン監督の田口清隆氏は「ここ数年で起きている戦争やウイルスパニックは、コミュニケーションがなかったから起きているんじゃないかと。社会のこの状況を反映する何かを焼き付けておきたいなと思った」(サンケイスポーツ)と語り、そのためのカギはリアリティーだという。主人公がおっさんなのも、「プロとして働く父親の姿をなるべくリアル」に描きたかったからで、「『半沢直樹』の銀行が地球防衛隊になっただけ」と笑っている。

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