フジはジャニーズと「これまで通り」と宣言 テレビ局がメリー氏の“圧力”を一切報じないワケ

公開日: 更新日:

 ジャニー喜多川氏の性加害について「外部専門家による再発防止特別チーム」が調査報告書を8月29日に公表して以降、多くのテレビ番組がこの問題を取り上げてきた。その中にあった『マスメディアの沈黙』について、キャスターたちは反省を述べていた。だが、大きな原因の1つとされた「メリー喜多川氏による放置と隠蔽」は番組中に触れはするものの、具体的な内容までは踏み込んでいない。

「事務所の副社長であるメリー氏はテレビ局などとの交渉で圧力をかけてきた。それによって、大手メディアはジャニーズ事務所にとって好ましくない報道をしなくなった。調査報告書にもハッキリと書かれています」(週刊誌記者)

 報告書には《文藝春秋に対する訴訟の東京地裁判決でも、週刊文春の記事において、「原告事務所〔注:ジャニーズ事務所を指す〕は怖く、当局〔注:在京の民放テレビ局を指す。〕でも事務所にネガティブなことを扱うのはタブーである」》と書かれており、当時の『週刊文春』が報じたメリー氏の圧力内容を綴っている。

《「マスコミ対応を委ねられているメリー喜多川は、ドラマの共演者が気に入らないと、その放送局の社長に直接電話をかけ、外すよう要求することもあった」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」